フォックスニュースなどのブランド名で知られるメディア大手のフォックス・コーポレーションが、企業がオンラインでのコンテンツの使用状況を追跡するためのブロックチェーンプラットフォームを立ち上げた。
ポリゴン・ラボは1月9日、フォックスが「メディアの歴史と起源を確立するため」にヴェリファイ(検証)プラットフォームをリリースしたと述べた。ヴェリファイはフォックスの社内技術チームと共にポリゴンが開発した。
ポリゴンは、「この技術により、読者は出版社から提供されたとされる記事や画像が実際にその出所から来たものであることを確信できる」と述べた。「AIによるテキストや画像がオンラインで広く流通する中、ヴェリファイはコンテンツの真正な出所を消費者に識別させるだけでなく、ウェブをスクレイピングするAIプラットフォームとの関係でメディア出版社により多くのコントロールを与えることができる。」
With the rise of AI tools and AI-generated media, distinguishing truth from lies is difficult. Proving provenance and authenticity of any given piece of content is now more important than ever.
— Polygon (Labs) (@0xPolygonLabs) January 9, 2024
That’s where Verify, by Fox Corporation (built on Polygon PoS), comes in.
The public… pic.twitter.com/NzTiftQ9gk
ヴェリファイのブロックチェーンプラットフォームの立ち上げは、メディア組織や他の企業が引用や著作権の問題を抱えている中で、AIツールによって使用されるコンテンツの増加に対応するものだ。
ヴェリファイは、コンテンツ自体の正確さの検証ではなく、コンテンツの起源と真正性に対応するためのツールだろう。フォックスニュースは、2020年の米国大統領選の結果に関連する偽情報を拡散したという非難に関して、テック企業のスマートマティックによって提起された訴訟に直面している。4月、フォックスはドミニオン・ヴォーティング・システムズによって提起された類似の訴訟を和解し、7億8700万ドルを支払った。
ニューヨーク・タイムズは12月、AIチャットボットのトレーニングにおけるコンテンツの無許可使用を理由に、オープンAIとマイクロソフトに対して訴訟を起こした。多くのメディア組織がAI生成コンテンツによる新しい状況に適応するために苦戦しているようだ。2023年の大部分にわたって、全米脚本家組合と映画俳優組合・米テレビ・ラジオ芸術家連盟は、スタジオがAIツールを使用することに部分的に抗議してストライキを行った。