トークン化されたビットコイン(BTC)は人気を博している。分散型金融(DeFi)からの需要の増加と、BTCの最近の急激な価格上昇により、3つのトークン化されたビットコインが仮想通貨時価総額トップ70の中にランクインしている。

CoinGeckoとCoinMarketCapによると、ラップドビットコイン(WBTC)は時価総額で40億ドルを超えており、時価総額で第13位にランクインしている。ビットコインの供給量の約0.6%がWBTCにペッグされている。フォビBTC(HBTC)は時価総額6.6億ドルで第56位になっており、renBTC(RENBTC)が5.1億ドルで63位となっている。

ただし、時価総額の第1位のビットコイン(BTC)をトークン化しているプロトコルは、仮想通貨全体の時価総額を見積もるときにビットコイン供給の一部を二重にカウントするリスクがあるため、データアグリゲーターにとっては問題となる場合がある。

CoinGeckoとCoinMarketCapの両方によると、WBCとHBTC、RENBTCは、ビットコインを除く仮想通貨全体の1.4%以上を占めている。

多くのアナリストはビットコインが史上最高値を更新し続けることを期待しており、トークン化されたビットコインに対するDeFiセクターによる需要はこの数か月で大幅に高まっている。そのため、トークン化されたビットコインの時価総額のシェアは拡大し続ける可能性がある。

CoinGeckoの共同創業者兼COOのボビー・オン氏は、「トークン化されたビットコインの時価総額は、仮想通貨全体の時価総額の計算に含まれている」とコインテレグラフにコメントしている。

「私たちは二重計算の問題を認識しており、この問題を調整するために内部においてやることがある。トークン化されたアセットがますますイーサリアム上で作成されるにつれ、これは過去1年間で一般的になった現象だった。近いうちにこの問題を解決したいと考えている」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン