仮想通貨ウォレット会社のブロックチェーン・ドットコム(Blockchain.com)は、元ゴールドマンサックス幹部ベレーネ・マディガン氏を、機関投資家向け営業・戦略のトップとして採用した。米CNBCが17日に伝えた

 CNBCによると、マディガン氏は2003〜17年にゴールドマンサックスでアソシエイト、バイスプレジデントを経験し、その後、最終的には、17年に総資産1兆4900億ドル(約160兆円)を管理していた機関投資家向け資産サービス部門のトップを勤めた。

 2400万個のアクティブなウォレットを持つとされるブロックチェーン・ドットコムは、今年1月中旬に、アメリカの22州においてビットコイン(BTC)の売買機能を追加した。まもなくイーサリアム(ETH)とビットコインキャッシュ(BCH)も続く予定だ。

 ブロックチェーン・ドットコムのピーター・スミスCEOは声明で「マディガン氏は、彼女のチームやクライアントに、付加価値をもたらしてきた実績がある」と話した。また、「ブロックチェーン社が機関投資家向けのプレゼンスを高め続ける中、当社のビジネス成長を助けるのに、彼女以上の適材は考えられない」と強調した。

 元ウォールストリートの才能ある人材とカネが、仮想通貨業界に流入する傾向が強まっている中、先週出回ったレポートによると、ゴールドマンサックス幹部のリチャード・キム氏が、元ウォールストリートのマイク・ノボグラッツ氏が設立、経営する仮想通貨の商業銀行の新たなCEOとして参加すると見られている。1週間以上前には、ジョージ・ソロス氏のファンド・マネジメントが、まもなく仮想通貨での取引を始めること、またロックフェラーのベンチャーキャピタル部門が、仮想通貨投資グループと提携を結んだことが報じられた