ビットコインキャッシュ(BCH)の支配的な実装であるビットコインABCは、ビットコインキャッシュノード(BCHN)のコミュニティ主導による反乱に道を譲る寸前に追い詰められている。
Coin Danceによると、過去1週間で75%以上のノードがBCHNを指示していることを示している一方で、わずか1%がABCをサポートしている。ビットコインキャッシュを巡る競争は、焦点となるアップグレードまで残り約10日となっている。
BCHMのノードは過去24時間に生成されたビットコインキャッシュブロックの84.7%をマイニングしたが、ABCはわずか1.4%となっている。

BCHNは、ビットコインABC側が提案したビットコインキャッシュのアップグレードに対抗する形で現れた。ビットコインABC側は、新たにマイニングされたBCHの8%を開発用のファンドに送る「コインベース ・ルール」を導入しようとしている。このアップグレードは11月15日に、BCHの難易度アルゴリズムの変更とともに行うことを予定している。
BCHNの支持者は、コインベースルールは不要であると主張し、自発的なコミュニティのサポートを通じて開発資金を提供できると考えている。
ビットコインABCのリード開発者であるアモーリ・サシェ氏は、ビットコインキャッシュのチェーン分裂後に、ABCチェーンがBCHNチェーンより長くなれば、「BCHNチェーンが一掃される」と主張していたが、現在のBCHNの優位な状況をみると、11月15日にBCHN側が優勢になることを示唆している。
大手仮想通貨取引所のバイナンスは11月3日の発表の中で、上記のCoin Danceのデータに触れた上で、現在の状況がハードフォーク後も継続する場合、「バイナンスはBCHNチェーンを将来のBCHチェーンとして扱う」と述べている。
またバイアナンスは、ライバルとなるチェーンが作成された場合、1対1ベースでコインを配布するとも述べている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン