著者 中村 孝也(なかむら たかや)Fisco 取締役(情報配信事業本部長・アナリスト)

日興證券(現SMBC日興証券)より2000年にフィスコへ。現在、フィスコの情報配信サービス事業の担当取締役。2000年代前半の新規上場(IPO)ブームの際には、IPO担当として1,000社を超える企業の調査・分析を手がけた。Zaifの親会社であるZaifホールディングスの取締役でもある。

(出典:Zaif「ビットコイン/円」)

ビットコイン テクニカル

ビットコインの週足チャートは「抵抗線(であった)A」約710万円を上放れしており、約710万円~約810万円のレンジに移行した。16日に米SECが正式にビットコイン先物ETFの申請を承認し、19日取引開始され、米株式市場の投資家にビットコイン投資への道を開いたことが好感されている。高値を更新したことで、新たなトレンド発生が観測されたことになる。

ただし、ビットコイン先物ETFの売買が開始されたことで、目先は材料出尽くしとなりやすい点には注意したい。上昇スピードが鋭角になっていることで、一気に800万円台の上値めどを達成して比較的大きな調整か、現状程度の水準から浅めの調整を経るかなどには注目が集まる。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。