ブロックチェーンソリューションプロバイダーのジェルリダ社は、拡張現実(AR)技術企業のアウメントソリューションズ社と協力し、港湾インフラの保守システム開発に取り組んでいる。

コインテレグラフへの発表によると、このプロジェクトは、船舶・貨物・旅客のサービスに重要な港湾の保守業務の効率化やダウンタイムの削減、精度向上を目指している。

2020年には、ジローナ大学の研究グループとアウメントソリューションズ社が協力し、ブロックチェーン認証とARを組み合わせた保守システムの開発に取り組んだ。

現在、アウメントソリューションズ社と情報技術企業のMSI社は、この技術を活用して世界の港湾インフラ市場をターゲットにしている。アウメントソリューションズ社のマネージングパートナーであるペレ・ロセ氏によると、プロジェクトはブロックチェーン認証プログラムに依存しているという。ロセ氏は次のように述べている。

「認証プログラムはプロジェクトの重要な要素であり、適切な場所とタイミングで保守作業が行われることを確保している」

ジェルリダ社のフランシスコ・サリアス氏も、保守業務におけるARの重要性についてコメントした。サリアス氏はARを「ゲームチェンジャー」と評し、作業員がリアルタイムでデジタル情報にアクセスできることを指摘。「この新技術を業界に導入し、保守プロセスのイノベーションを推進することに興奮している」と述べた。

一方、ウェブ3領域ではARが継続的に活用されている。最近のメタバース・ファッションウィークでは、イタリア・ミラノの最も象徴的な場所の一つであるドゥオモ広場で、ARと融合したファッションランウェイが開催された。

また、ウイスキープロデューサーのジャック・ダニエルズ社も、ARとポリゴンベースのデジタルコレクティブルを活用したウェブ3キャンペーンを最近展開している。キャンペーンでは、参加者が様々な報酬を含むデジタルクレートを収集できるようになっており、ギフト券やジャック・ダニエルズ社の蒸留所への旅などが含まれる。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン