Cboe BZXエクスチェンジが6月19日に米証券取引委員会(SEC)に提出した書類によれば、資産運用会社フィデリティ・インベストメンツは、ビットコイン現物上場投資信託(ETF)の申請を行った。

フィデリティの申請は、6月15日のブラックロックのスポットビットコインETF申請、そして続くウィズダムツリー、インベスコ、ヴァルキリーの申請に続くものだ。ブルームバーグによれば、今年はビットコイン(BTC)のスポットETFについて7つの申請があったという。ウィズダムツリーやインベスコと同様、フィデリティはスポットBTC ETFを再度試みた。他のスポットBTC ETFの申請と同様、これは「CMEビットコイン先物市場は、スポットビットコイン市場に関連する大規模な規制市場を表している」という。詳細に議論し、その見解を支持するために広範な研究を引用した。193ページに及ぶ申請書は次のように述べている:

「スポットビットコインETP [上場取引商品]がないことは、米投資家の資産を大きなリスクにさらしている。なぜなら、本来ならスポットビットコインETPを通じて仮想通貨へのエクスポージャーを求める投資家が、一般にリスクが高い手段を通じて代替的なエクスポージャーを求めざるを得ないからだ」

破産したFTX、セルシウス、ブロックファイ、ボイジャーデジタルなど、過去のリスクが高い代替品を挙げ、投資家がビットコインへのエクスポージャーを得るためにテスラやマイクロストラテジーなど、ビットコイン投資が大きい無関係な企業の株を買う可能性も指摘した。

フィデリティ・デジタル・アセット・サービスは、ニューヨーク州金融サービス局にライセンスを付与されており、信託のBTCのカストディを担当することになるだろう。Cboe BZXは、米国を拠点とする仮想通貨取引所と監視共有協定を結ぶと述べている。

SECはまだスポットBTC ETFの申請を1つも承認していない。フィデリティの19b-4形式は、同社が2021年3月に申請したが2回の審議延長後に却下されたWise Origin Bitcoin Trustの再申請を行うと示している。

フィデリティは約11兆ドルの資産を管理している。