多国籍金融サービス企業のフィデリティ・インベストメンツは、米国の大手マイニング企業であるマラソン・デジタルホールディングスの株式を7.4%購入したと発表した。
マラソンは現在1万9000台のマイナーを運用しており、今後12ヶ月でさらに10万台の装置を追加する予定だ。4.9兆ドルの運用資産を持つフィデリティは、世界最大の金融サービス企業の1つであり、世界中で3500万を超えるクライアントにサービスを提供している。
フォーブスによれば、この株式購入は、7月22日に2000万ドルで行われたものだ。この株式は4つのインデックスファンドに設定されている。フィデリティ・エクステンデッド・マーケット・インデックス・ファンド(FSMAX)、フィデリティナスダック操業指数ファンド(FNCFX)、フィデリティ・トータル・マーケット・インデックス・ファンド(FSKAX)、そしてフィデリティ・シリーズ・トータル・マーケット・インデックス・ファンド(FCFMX)の4つだ。
これでフィデリティは、マラソンの大株主の1つとなる。ほかには、バンガードグループ(7.58%)、サスケハナ(2.7%)、ブラックロック(1.59%)といった大手企業がマラソンの株主になっている。
マイニング企業の株式は、ビットコイン市場と相関する傾向があるため、仮想通貨銘柄として人気を博している。ビットコインは2021年の年初来で約240%上昇したが、マラソン株は同期間で660%上昇している。
マラソン株は機関投資家の間で人気のある銘柄だ。Etf.comによれば、フィデリティ以外にも18の上場投資信託(ETF)が現在マラソン株を保有しているという。
8月3日、マラソンはビットコインの7月の生産量が前月比で66%増加したと発表している。マラソンは7月に442.2BTCをマイニングしている。同社のビットコイン保有額は現在、6225.6BTCにのぼり、2億4500万ドル相当になる。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン