ビットメックスの共同創設者であるアーサー・ヘイズ氏は、米連邦準備制度理事会（FRB）の行動を短期的な「シュガーラッシュ」に例え、仮想通貨市場にも波及効果があると指摘した。
ヘイズ氏は最新のミディアム記事で、最近の中央銀行の決定がビットコイン（BTC）や他の仮想通貨への投資を促進する可能性について触れている。特に、ヘイズ氏はFRBの利下げが日本円キャリートレードの巻き戻しの引き金となり、FRBが「資金供給を増やさない限り、パーティーを台無しにする可能性がある」と述べた。
円キャリートレードとその影響
ヘイズ氏は記事の中で、利下げの即時的な効果が伝統的な市場を支える一方で、法定通貨や仮想通貨に重大な影響を与えると指摘している。
ヘイズ氏の記事は、円キャリートレード戦略に詳しく触れており、投資家が通常低金利の円で借り入れ、他の通貨で高利回りの機会に投資することを説明している。
中央銀行が利下げを行うと、ヘイズ氏は金利差の縮小がこの戦略の魅力を減少させ、円高とこれらのポジションの巻き戻しにつながる可能性があると述べている。
ヘイズ氏は、このポジション巻き戻しが世界市場に混乱を招く可能性があり、中央銀行がバランスシートをさらに拡大することを促すと強調している。
このバランスシートの拡大、すなわちヘイズ氏が「本物の食事」と呼ぶものが、市場に流動性を追加し、BTCのような有限供給資産の価値を膨らませる可能性がある。
8月12日、ヘイズ氏は、BTCとイーサリアム（ETH）がそれぞれ7万ドルと4000ドルのマイルストーンを突破する必要があると主張した。「年末に向けたドル流動性にインスパイアされたビットコインとイーサの上昇の組み合わせが、魅力的なシットコインのパーティーの強固な基盤を作り出すだろう」。
ヘイズ氏は、年末までに3010億ドルの米国債が「純発行」されれば、BTCは円の強化によって引き起こされたダンプを「迅速に回復」し、次の目標は10万ドルになると予測した。