スペインのサッカークラブFCバルセロナは、Web3イニシアチブ「バルサ・ビジョン」のためにリベロ・フットボール・ファイナンスAGとニパ・キャピタルB.V.から1億2000万ユーロ(190億円)の投資を確保した。

8月11日の発表によれば、FCバルセロナは投資と引き換えにバルサ・ビジョンの持株会社であるブリッジバーグ・インベストの株式29.5%を売却した。開発者は、「バルサ・ビジョンは、クラブのデジタル・エスパイ・バルサを構築する戦略の一部であり、NFTやメタバースを含むWeb3およびブロックチェーンを中心とした すべてのデジ タルコンテンツを統合するクラブの取り組み だ」と述べている。

リベロは、サッカークラブに金融に関するアドバイスを提供するドイツの上場企業だ。ニパ・キャピタは、オランダに拠点を置くベンチャーキャピタル企業だ。この取引はFCバルセロナの株主の承認を受ける必要があり、2023年第4四半期に締結する予定だ。

2020年2月以来、FCバルセロナはチリーズ・ブロックチェーンと提携し、スポーツフランチャイズのためのイーサリアムベースのFCバルセロナファントークン(BAR)を作成してきた。2022年8月、チリーズは、FCバルセロナのデジタルコンテンツ制作部門であるバルサ・ビジョンの24.5%の株式を1億ドルで購入したことを発表した。

5月には、FCバルセロナはPlastiksとともに初のNFTコレクションをローンチした。このコレクションは「Unleash Your Passion」と呼ばれ、価格が1つあたり30ドルので3000の動物をテーマにしたNFTを特長としている。

その後、2022年7月にFCバルセロナはサザビーズのオークションで初のNFT「Masterpiece #1 In A Way」を69万3000ドルで販売した。シリーズの2つ目のコレクタブル「Masterpiece #2 - Empowerment」は、2023年6月28日にOpenSeaで30万231ドルで販売された

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン