米FBI:130件の仮想通貨関連の事件を捜査中、ダークウェブでの薬物売買など

 FBIのカイル・アームストロング管理官は、FBIは130件の仮想通貨関連の捜査を行っており、とくにダークウェブにおける薬物の売買が問題だと述べた。ブルームバーグが6月27日に伝えている。

 ニューヨークで開催されたクリプト・エボルブド・カンファレンスで、アームストロング管理官は、130件という数は「数千件」におよぶFBIの活動の「ごく一部」に過ぎないと語った。それでもFBIは、違法活動において仮想通貨決済が増加していることに目を留めていると、同氏は述べた。

 「脅威タグを付した」130件の仮想通貨関連のファイルは、人身売買、誘拐、ランサムウェア攻撃、不法薬物売買など、あらゆる犯罪にわたっている。

 アームストロング氏は、FBIは米国における不法薬物売買に注目しているとして、オピオイドの蔓延を強調した。ダークウェブが薬物濫用を可能にする要因となっていると同氏は見ており、世界の麻薬使用者の10パーセントが不法なオンライン・マーケットプレイスで薬物を購入していると語った。

 アームストロング氏の10パーセントという数字は、グローバル・ドラッグ・サーベイが17年に発表した統計値より高いわけではない。グローバル・ドラッグ・サーベイによると、ダークネットを利用する麻薬使用者の全世界における中央値は10.1パーセントだった。従って90パーセントは、より「伝統的」な方法で違法薬物を購入し続けていることになる。

 FBIが3年前に立ち上げた、資金洗浄に関連する仮想通貨イニシアティブを率いるアームストロング氏は、仮想通貨を支えるブロックチェーン技術のおかげで仮想通貨は現金よりも追跡が容易になるものの、取引の匿名性が比較的高いことが障害になり得ると述べた。

 2月に発表された、ダークウェブ・エコシステムの2年間にわたる調査の結果では、ビットコインはダークウェブ・マーケットにおいて最も人気の高い通貨としての地位を失いつつある可能性が指摘された。消費者がネットワークのトラフィックと高い取引手数料を嫌ったことがその理由と見られている。