ソラナベースのミームコイン「ファートコイン(FARTCOIN)」が、4月に入ってから仮想通貨市場全体を大きく上回るパフォーマンスを見せている。SOLが週間で約2%下落するなか、FARTCOINは4月10日時点で0.87ドルまで上昇し、月初から104%超の上昇を記録した。
FARTCOIN/USDのパフォーマンス Source: TradingView
トランプ大統領による一連の関税発表とその後の二転三転で仮想通貨市場の時価総額は4月に入って1600億ドル近くが失われたにもかかわらず、FARTCOINの上昇が実現している。
FARTCOINは、ソラナ・エコシステム内の他のミームコイン──代表的なものとして「オフィシャル・トランプ(TRUMP)」──をも凌駕している。TRUMPは4月に入ってから約25%下落している。
現在、FARTCOINはソラナベースのミームコインとして3番目に大きな存在であり、クラシックな強気継続パターンを形成していることから、4月中にさらに30%上昇する可能性がある。
強気フラッグ形成でさらなる高値を示唆
FARTCOINの強気なテクニカル見通しは、チャート上で「強気フラッグ」と呼ばれるパターンが確認されていることに起因する。
4月10日時点で、FARTCOINはこのチャネルの上限を上抜ける動きを見せていた。
FARTCOIN/USDT 4時間足チャート Source: TradingView
この動きが続けば、心理的節目となる1ドル直前の0.95ドル付近までの上昇が見込まれる。
相対力指数(RSI)は66を超えており、依然として「買われすぎ」とされる70を下回っていることから、さらなる上昇余地が残されている。
さらに、FARTCOINの価格は、4時間足での50指数平滑移動兵器戦(EMA、赤)および200EMA(青)という2つの移動平均線の上に位置しており、これが下支えとなっている。この水準を維持する限り、強気フラッグからの上方ブレイクアウトが継続し、0.95ドルへの上昇が現実味を帯びてくる。
PEPEの時価総額30億ドルを再現か
マーケットアナリストの@theunipcs氏によれば、FARTCOINは2023~2024年にかけてのPEPEの急騰前と同様の兆候を示している。PEPEは当時、時価総額が3億ドルから30億ドルへと一気に駆け上がった。
「FARTCOINは、1日あたり3億〜5億ドル規模の現物取引が行われている」と同氏は述べ、バイナンス、コインベース、バイビット、アップビット、OKXといった主要取引所には未上場である点を指摘した。
コインマーケットキャップのデータによれば、過去24時間でFARTCOINの取引高は約4億4684万ドルに達しており、ボンク(BONK)の1億2985万ドル、シバイヌ(SHIB)の3億1943万ドルを大きく上回っている。
主要ミームコインの価格と取引高 Source: CoinMarketCap
一方、FARTCOINとTRUMPとの競争も激化しており、TRUMPは同期間で約6億6178万ドルの取引高を記録している。
しかし、オンチェーンデータによると、FARTCOINは実際の送金額でTRUMPのほぼ2倍を処理しており、表面的な取引高とは裏腹に、ユーザーのより深い関与と実用性が示唆されている。
FARTCOIN とTRUMPの比較 Source: SOLSCAN
このような背景から、FARTCOINは現在、強力な熱狂を伴う上昇局面に突入しているとみられており、中期的な強気見通しが一段と強まっている。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。