米モバイルゲーム開発大手のジンガ(Zynga)は、非代替性トークン(NFT)を使うブロックチェーンベースのゲームを今年リリースする計画を発表した。ジンガは昨年11月、ブロックチェーンゲーム担当のバイスプレジデントを任命し、NFTとゲームの統合に向けて動き出していた

Axiosによれば、ジンガは現在のブロックチェーンゲームチームを15人から今年末までに100人にまで増やす計画だ。

昨年ブロックチェーンゲーム担当バイスプレジデントに就任したマット・ウルフ氏は、既存のゲームにNFTを追加することは「意味がない」と述べ、ブロックチェーンベースのゲームは完全な新作ゲームになるとAxiosに語っている。

ジンガは他のゲーム会社よりも物議を醸すブロックチェーンベースのゲームに積極的なようだ。ニューヨークタイムズが報じているように、一般的なゲーマー層は仮想通貨関連の機能を追加することに関しては反発するため、大手ゲームスタジオは開発に躊躇する傾向がある。NFTをゲームに追加するという動きについて、企業がゲーマーから金を搾り取るための新しい方法に過ぎないと感じる人々もいる。

こういった批判があるが、ジンガのウルフ氏は、NFTとブロックチェーン技術をゲームに組み込むことで新しい価値や所有権、富の創造を生み出すことができ、ジンガの次の進化につながると考えている。

「プレイヤーがオーナーになることを可能にする統合されたエクスペリエンスを作り出すことで、ジンガのオーディエンスリーチを拡大し、より強力なエンゲージメントを促すことができる」と、ウルフ氏は付け加えている。