分散型金融(DeFi)プロトコルであるカーブを模倣した偽アプリが、AppleのApp Storeに掲載されている。

カーブの開発チームは2月14日、公式なカーブアプリは存在しないと警告。「詐欺にご注意ください」と声明を発表した

「当社のロゴを無断で使用した偽アプリが出現しています。お気をつけください。」

偽アプリの開発者はMK Technology Co. Ltd.と記載されている。Google Sitesでホスティングされている公式サイトには、プロトンメールの連絡先アドレスと「Curve Finance」という説明文のみが記載されている。App Store上には、MK Technologyが開発した他のアプリは存在しない。

偽アプリは、5つ星中4.6という高い評価を誇り、9件のレビューが投稿されている。「借り手と貸付を管理するための強力なアプリ」と謳っており、「ゲームセクションでパズルゲームをプレイすることで、アプリ内でエンターテイメントを楽しむこともできます。クラシックとシャッフルの2種類のゲームをご用意しています。」と説明文には記されている。

偽アプリが単にカーブ・ファイナンスのブランドを無断で使用しているだけなのか、あるいはアプリ内の機能を使ってユーザーのウォレット資産を盗むように設計されているのかは、現時点では不明だ。

近年、偽の仮想通貨アプリは深刻な問題となっている。2023年6月21日には、Appleは偽トレザーウォレットアプリをApp Storeから削除した。偽アプリは起動時にユーザーにウォレットのシードフレーズを入力するよう促し、ハッカーがユーザーの全ての仮想通貨を盗み出す手口だった。

同様に、2023年11月5日には、マイクロソフトが偽のレジャーアプリを3度目の削除を行った。この偽アプリからは38回の取引で58万8000ドルを盗み出す被害が発生していた。

The fake Curve Finance app on App Store.