フェイスブックが、ブロックチェーンへの投資を積極的に進めているようだ。同社のキャリアサイトでブロックチェーン人員を募集している。仮想通貨メディアのThe Blockが9日、その動向を報じている。

12月10日現在、5つのブロックチェーン関連の求人募集がある(The Blockが6日時点で確認した求人数は7つだった)。ブロックチェーン関連のデータサイエンティストやソフトウェアエンジニア、プロダクト・マーケティングなどを募集している。

データサイエンティストの求人ページでは、「私たちはブロックチェーン技術のあらゆる面に関心を持ち、多くの検討を行っている」と述べ、次のようにフェイスブックのブロックチェーンへの取り組みを説明している。

「私たちの究極の目標は、ブロックチェーン技術を介して、アクセスを持たない何十億人もの人々を助けることだ。それは金融サービスや、情報保存する新しい方法、もしくは情報を共有するための新しい方法になるだろう」

フェイスブックは今年5月、ブロックチェーンの研究チームを立ち上げた。コインベースの取締役を務めたデビッド・マーカス氏がチームのトップに付いたことで、フェイスブックが仮想通貨・ブロックチェーン分野に本格的に進出するのではという観測も出ていた。

今年9月には、フェイスブックの本社の採用枠で「ブロックチェーン領域における事業開発と提携のトップ」を求人ページが登場。募集要項の中では「少なくとも15年のディールメーキング経験があり、グローバルで事業開発チームをリードし、成長させ、牽引できる人材」としている。

The Blockの記事によれば、既に削除された求人ページには、グローバルなブランド開発の責任者を募集するものもあった。

The Blockは、フェイスブックのような大手テック企業は製品のリリースが近づいてくると、ブランドマーケティングの人材を雇用するのが一般的だと指摘。フェイスブックのブロックチェーン製品の技術開発段階が終わりに近づいているのではないかと分析している

またThe BlockはLinkedInでフェイスブックの従業員を検索。エンジニアリングやデザイン、セキュリティ、法務、パブリックポリシー、リスクオペレーション、マーケティング、採用など、ブロックチェーン関連の検索結果が出てきており、幅広い分野でブロックチェーンの業務が進んでいるようだ。