ビットコイン(BTC)は2018年1月8日以来の高値にまで上昇し、FOMO(取り残されることへの恐怖)が再び市場を掌握するにつれ、16,000ドルの扉をノックする水準までになった。

Tradingview.comによると、過去24時間で12%超の上昇をマークした中で、ビットコイン価格は過去33ヶ月間で最高値に達し、11月6日には15,980ドルを記録した。

2018年1月初めに16,100ドルで終値を付けたことがあったため、16,000ドルでレジスタンスを形成する可能性がある。したがって、今週のチャートにおいてこのレベルを維持できれば、史上最高値に向かって上昇する可能性がある。チャートパターンは現在、3週間で7,000ドルから16,000ドルまで急速に押し上げた2017年11月後半を彷彿とさせるものになっている。

仮想通貨アナリストはビットコインが過去最高値から80%の水準にまで回復したことを指摘し、過去にこの水準から過去最高値に上昇するまでわずか12日間だったと強調している。

一方で、トレーダーが現在の価格帯で利益を確定させる可能性もあり、その場合には揺り戻しが発生する可能性がある。

仮想通貨市場のセンチメント指標である「恐怖・強欲指数」は現在、90の値となり「極端な強欲」のゾーンに入っている。前回にこの数値となったのは2019年6月だ。その際には92という値をマークしており、ビットコインは14,000ドル近辺まで上昇した。

ビットコイン強気派で元ヘッジファンドマネージャーであるマイク・ノボグラッツ氏などの経験豊富な投資家は、最近のツイートの中で、この状況では感情的にBTCを売るべきではないとアドバイスをしている。

「強気相場で最も難しいことは、ただ座っていることだ。私の友人のポール・ジョーンズはそれを『利益の痛み』と呼んでいる。これはBTCの強気相場だ。あなたの仕事は、何もせずに静観し、電話を締め出すことだ」

米大統領選挙では、民主党のバイデン候補がリードし、開票作業はほぼ終了しようとしている。米国の選挙結果が今週の上昇相場のきっかけとなっただろう。記事執筆時点では、残り5州の開票結果待ちの状況で、バイデンがリードしている状況だ。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン