2009年の誕生以来、ビットコインは急速な成長を遂げ、世界中の投資家だけでなく、国家レベルからも注目を集めるようになりました。
2025年1月20日、トランプ氏がアメリカの大統領に就任すると、ビットコインへの注目度はさらに高くなり、1月22日に$106,136の高値をつけます。
その後一時は$76,000まで値を下げますが、再び上昇傾向になり2025年5月6日現在、$95,000付近を推移しています。
価格変動が高いビットコインですが、今後どのような値動きをするのか、そして引き続き注目に値するのか、AIの分析や専門家などの意見を参考に解説していきたいと思います。
現在のビットコインの価格・相場状況
ビットコインは2024年4月20日ごろに半減期を迎えましたが、直後の価格は$63,000付近で推移していました。
半減期から一年経過した後、どのような動きをみせたのか、現在の相場状況と併せて見ていきます。
2025年1月から5月時点の価格
2025年1月から直近の動きを見ていきます。
2025年1月は、2024年末から続く上昇の勢いを保ち、1月22日に$106.136の高値をつけました。
引用元:CoinMarketCap(https://coinmarketcap.com/currencies/bitcoin/)
しかし、その後は下落方向に向かい、4月9日に2025年の最低価格である$75,003をつけますが、半減期から一年後である4月20日には$84,000付近まで上昇します。
この価格は半減期の価格と比べると、およそ34%の上昇率となります。
その後、4月21日ごろからさらに上昇傾向になり、2025年5月6日現在、$95,000付近で推移しています。
引用元:CoinMarketCap(https://coinmarketcap.com/ja/currencies/bitcoin/)
半減期から一年を迎えた市場の反応
2025年4月は、アメリカの関税引き上げなどの懸念が強まるなか、株式市場なども冷え込み、暗号資産を取り巻く環境でも悲観的な声が上がっていました。
しかし、先述したように半減期に比べおよそ34%の上昇をみせたこともあり、この一年後の価格についてビットコイン保有者は揃って歓迎する声をあげています。
Brickkenのマーケットアナリスト、Enmanual Cardozo氏は「多くの投資家はまだ様子見の姿勢を続けており、より強い買いのシグナルが出るのを待っている状況である」と述べています。
このように、ビットコインのさらなる価格上昇を期待している投資家が多いという、専門家の意見もあります。
ビットコインの価値や仕組みの基本
ビットコインの価値はどこにあるのか、またその仕組みはどのようになっているのか、改めて確認してみましょう。
ビットコインの価値
ビットコインに価値があると言われる理由はどこにあるのか、いくつかその理由をあげてみます。
- 新しい金融システムである分散型ネットワーク、いわゆるブロックチェーン技術に対する期待
- 発行上限が2,100万枚と定められていることにより、希少性が確保されている
- 国家の通貨として採用するなど、実用性が増えてきている
また、トランプ大統領が就任後、ビットコインをアメリカの戦略的準備金とする大統領令を発表するなど、その価値はより高くなっていると想像できます。
ビットコインの仕組み
ビットコインはブロックチェーン技術とマイニングという仕組みにより発行されています。
順を追って説明していきます。
- ブロックチェーンは、全てのユーザーの取引データが「ブロック」と呼ばれる、データの箱のようなものに保存される
- ブロックチェーンは、ピア・ツー・ピアと呼ばれるネットワークで形成されており、世界中で何千台ものノードと呼ばれるコンピューターがつながっている
- ユーザーの取引が行われると、ノードがその取引を検証し、正しい取引であることを検証する(図1参照)
- 検証後ノードによるマイニングと呼ばれる暗号ゲームのようなものを行い、一番最初に解読したノードが次のブロックにつなげる権限を得て、報酬としてビットコインを得ることができる(図2参照)
図1:AさんからBさんへ1BTCが送金されると、全てのノードが検証を一斉に実施する
図2:ノードによる検証後、マイニング作業を実施したノードがブロックをつなげる権限を与えられ、ビットコイン報酬を受け取ることができる
AIによるビットコイン価格予測
AIの進化が進むにつれ、AIによる投信に関する予測などを行うサービスも増えてきています。
ここでは、AIの技術も含めたあらゆるデータを取り入れてビットコインの価格予測をしている、サービス2社による2030年までの予測を紹介します。
PricePredictioによる予測
PricePredictioは、多くの暗号資産の価格予測を提供しているサイトで、独自のディープラーニングAI分析に基づき価格を予測しています。
引用元:https://priceprediction.net/ja/price-prediction/bitcoin
DigitalCoinPriceによる予測
DigitalCoinPriceは、CoinMarketCapなどの信頼性高いアグリゲーターサービスなどを活用し、インジケータやオシレータAIを使って予測を行っているサイトです。
引用元:https://digitalcoinprice.com/forecast/bitcoin
比較結果と注意事項
比較すると価格に大きな差はあるものの、2030年までに現在の価格の6倍から7倍程度上昇すると予測しています。
これらの予測は、市場トレンドや取引量など、大量のデータをAIなどで高速処理し、多岐にわたる要因を考慮した価格予測を行っています。
しかし、ビットコインの価格は価格変動が激しく、予測していないきっかけにより大きな影響を与えることがあります。
AIは過去のデータを参考にし、とても優れた分析を行ってくれますが、未来の出来事に対して予知することは不可能です。
従って、上記で紹介した価格には確実性はありませんので、あくまでも投資の際の参考資料としてご活用ください。
投資を行う際は独自の調査や分析にもとづき、リスクを理解した上で、必ずご自身の判断で行うことをおすすめします。
専門家の予想・コメント
専門家や有識者は、ビットコインの将来性をどのように予測しているのか見ていきます。
ファンドストラット、トム・リー氏
米国株式の投資戦略などを提供している、ファンドストラットの共同創業者兼リサーチ責任者であるトム・リー氏は、2024年12月に「2025年年末までには$250,000になるだろう」と述べています。
2025年3月時点では、具体的な価格の発言はありませんが、引き続きビットコインの動向について楽観的な見解をもっており、その価値はゴールドを上回るとも述べています。
リップル社、ブラッド・ガーリングハウス氏
暗号資産XRPを発行しているリップル社のCEOであるブラッド・ガーリングハウス氏は、2025年4月、Fox Businessでのインタビューで、具体的な時期は明言していませんが、「$200,000は不可能ではないだろう」と発言しています。
これは、インタビューの中で、暗号資産ADAを発行しているカルダノの創設者であるチャールズ・ホスキンソン氏が、「2025年末か2026年末には$250,000に到達する可能性がある」と予測したことを受けて、概ね同じ意見であるとの発言です。
(引用元:https://news.bitcoin.com/ripple-talks-xrp-settlement-with-sec-ceo-predicts-200k-bitcoin/)
ベンチマーク・カンパニー、マークパーマー氏
ニューヨークに拠点を置く投信銀行であるベンチマーク・カンパニーのシニアアナリスト、マーク・パーマー氏は、「2026年末までに、$225,000まで上昇するだろう」と予測しています。
(引用元:https://www.businessinsider.jp/article/297674/?utm_source=chatgpt.com)
スタンダード・チャータード銀行、ジェフリー・ケンドリック氏
ロンドンに拠点を置くスタンダード・チャート銀行、デジタル資産調査責任者であるジェフリー・ケンドリック氏は、2025年4月28日に発表したレポートの中で、「ビットコインは2025年末までの$120,000に到達するだろう」と予想しています。
(引用元:https://news.bitcoin.com/bitcoin-to-reach-200k-by-years-end-standard-chartered/)
資産運用会社ARK INVEST
資産運用会社や投信運用会社と呼ばれるARK INVEST社が、2025年4月24日に「ARK’s Price Target For Bitcoin In 2030」と題するレポートを発表しました。
そのレポートは独自の詳細にわたる分析に基づき、下記の通り、2030年まで3段階のターゲット価格を設定した予想を発表しています。
- 弱気シナリオ:$300,000
- ベースシナリオ:$710,000
- 強気シナリオ:$1,500,000
(引用元:https://www.ark-invest.com/articles/valuation-models/arks-bitcoin-price-target-2030)
実用可能性・法規制・インフラ拡大などの定性的展望
ビットコインは、今後の投資先としてどのような可能性があるのでしょうか。
決済手段や価値の保存手段、そして投資対象の3つの観点から見ていきましょう。
決済手段
現実の法定通貨と同じように決済手段として利用できる場面は、世界中で着実に増えています。
ビットコインATMの設置台数は右肩上がりで増え続け、2025年5月1日のデータで、世界中に約38,000台設置されており、日本では東京に2台、大阪に1台が設置されています。
引用元:Coin ATM Rader(https://coinatmradar.com/charts/growth/)
引用元:Coin ATM Rader(https://coinatmradar.com/country/107/bitcoin-atm-japan/)
日本におけるビットコインATMは、株式会社ガイア社が設置している、BTMと呼ばれる暗号資産自動両替機になります。
文字通り、日本円を暗号資産に、そして暗号資産を日本円に両替する機械で、ビットコインの他、ETH(イーサリアム)、ADA(カルダノ)などを利用することが可能です。
引用元:株式会社ガイア(https://www.gaia-btm-service.com/how-to-use#transaction-step)
なお、暗号資産によっては売却のみを対象とし、購入不可の通貨がある他、利用者登録など、事前に準備が必要な項目もありますので、利用する際はガイア社のホームページ(https://www.gaia-btm-service.com/)にて詳細をご確認ください。
引用元:株式会社ガイア(https://www.gaia-btm-service.com/)
また、海外旅行では両替の手間もなく気軽に決済できることから、ホテルやレストラン、小売業界でのビットコインを導入する事例も増加中です。
さらに企業での利用ケースも増えてきており、Paypalがビットコインを決済手段として採用したほか、スピーディな国際送金が可能なため、大手企業での注目度も高まっています。
価値の保存手段
ビットコインは、発行上限が2,100万枚の上限があることから、インフレーションを防ぐことを可能にしています。
このことから、政府債務の準備金として活用する動きが出てきており、アメリカではトランプ大統領により、ビットコインを国家の戦略的準備金として位置付ける大統領を発表するなど、注目度が上がっています。
投資手段
決済手段、価値の保存手段について紹介してきましたが、圧倒的に利用場面が多いのが投資手段であるという分析がされています。
2025年4月10日に発表された、日本の金融庁「暗号資産に関連する制度の在り方等の検証」の資料によると、国内投資家のビットコインを含む暗号資産保有率は7.3%を占めており、FX取引や社債等よりも保有率が高いことが示されています。
引用元:金融庁(https://www.fsa.go.jp/news/r6/sonota/20250410_2/crypto_dp.html)
また、この資料の中でアメリカでの投資家についても触れており、ビットコイン現物ETFに投資する機関等投資家が1,200社を超えており、公的年金など長期保有を前提とした投資拡大があることを指摘しています。
引用元:金融庁(https://www.fsa.go.jp/news/r6/sonota/20250410_2/crypto_dp.html)
日本の暗号資産税制について
ここで日本の暗号資産税制についての動きをみていきましょう。
現在、日本における暗号資産の税制は、最大55%の雑所得税が課せられています。
さらに相続税などが重なると100%を超える税金が請求されるなど、投資家にとって不利な状況が続き、日本における暗号資産投資は国際競争力の低下を迎えてしまいます。
このような危機感を回避するため、暗号資産の関係者や業界団体は、株式投資などと同様レベルの税制改正すべきである、との要望を政府へ度々提出していました。
そして、2024年末から税制改正への議論が活発化し、暗号資産をベースとした上場投資信託(ETF)の創設や、税率を55%から20%に大幅に引き下げる改革案が審議開始となりました。
定性的展望
ここまで説明してきた様々な内容から、ビットコインの展望は比較的明るい様相であることがうかがえます。
日本でも税制改正に向けて前進する可能性が出てきていますので、政治的な状況にも注視していくことをお勧めします。
ただし、この先予測不明なイベントが発生する可能性もあり、その結果によっては低迷する可能性もあります。
投資をする際は、常にご自身でリアルタイムで調査しながら自己判断で決定することを忘れず行ってください。
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