ビットコインの最近の価格上昇は、金から投資家が大量に流入していることが理由かもしれない。

金価格は先週、4.62%下落の1857ドルとなった。これまではビットコインと連動していた金価格だが、先週は高値の28000ドルから40%以上も上昇している。

データ分析会社バイトツリーの創設者兼CIOであるチャーリー・モリス氏は8日に、金の下落は、投資家がビットコインに以降しているためだと指摘した。

同様に、米CNBCの人気番組マッドマネー司会者のジム・クレイマー氏は金ETFからの流出は「すべてビットコインに向かっている」と発言した。グレイスケールのビットコイン投資信託(GBTC)と金ETFの資金の流出入で、GBTCが金ETFを上回ったことから、この主張は確かなようだ。

金からビットコインにシフトしているということは、ビットコインが正当なアセットクラスとしての地位を確立したことを表している。金とビットコインはインフレやマクロ経済の不確実性からのヘッジ手段として関連してきた。しかし、この流れもビットコインが金に勝利した可能性がある。

コインシェアーズの最高収益責任者であるフランク・スピテリ氏は、ブルームバーグとのインタビューで、インフレヘッジとしてのビットコインは、「非常に型破りな金融政策環境に直面している」ことから、脚光を浴びていると述べた。

こうしたビットコインの指標や価格上昇、金の下落に関わらず、金強気派はポジションを清算しようとはしていない。金強気派でビットコイン懐疑派として知られるピーター・シフ氏は、投資家がインフレリスクを「理解」することで、金に戻ってくるだろうとツイートした。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン