ブロックストリーム社のアダム・バックCEOはコインテレグラフに対し、中国のデジタル人民元発行の可能性とステーブルコイン、フェイスブックのリブラについてコメントした。
その中で、仮想通貨でビットコイン以上のものはなく、中央銀行発行のデジタル通貨(CBDC)やステーブルコイン、アルトコインも必要ないと述べた。
「ブロックチェーンは(国家にお金を管理されないために)パーミッションレスで検閲されない自由市場のお金になる。金のように採掘されたデジタルコモディティマネーとしてビットコインを使うべきだ。仮想通貨取引などの一部のユースケースでステーブルコインを使うことは可能かつ有用だが、カストディリスクがあるためにビットコインには及ばない。中央銀行の裏付けがある場合は従来の既得権がユーザーへの魅力を与えないだろう。」
フェイスブックの仮想通貨リブラについては仮想通貨とは関係なく、ただの「モダンな雰囲気の銀行アプリ」だと指摘した。
「リブラが示したように、分散型の仮想通貨ではなく、仮想通貨ウォレットのように見えるユーザーインターフェイスを備えているだけで、Venmoやペイパル、QQペイの競合としかならない。パーミッションやサインアップ、口座の凍結、事業者の利益の観点で、ただのモダンな雰囲気のオンライン銀行アプリに過ぎない。」
CBDCに対しても否定的な態度を取るバック氏だが、CBDCはリブラよりも成功するとみている。それでも、ブロックストリームが開発するシステムよりも優れているのはビットコインのみだと強調する。
「結局、企業はユーザーのサインアップと利用による摩擦を減らすための利益に関心がある。政府は政策独占による市場の競争からより隔離されていく。多くの国の状況を観察しているが、ステーブルコインはビットコインの自己主権性を欠いている。CBDCも同様だ」
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン