米国の金融大手JPモルガン・チェース元副社長であるパン・ファードン氏が、ブロックチェーンは「次の金融危機を回避するための鍵になるかもしれない」と発言した。中国経済時報が23日報じた。中国政府当局の仮想通貨に対するスタンスは厳しいままだが、多くの政治、学問、金融のリーダーがその可能性を称賛している。
記事によると、ファードン氏は、2008年に経験した金融危機からブロックチェーンに大きな可能性を見出している。
「当時は13人が400億ドル以上の資産を管理していたんだ。2008年の金融危機の最悪の時は、一日に平均で3億ドルもの損失が発生していたよ。ブロックチェーン技術が次の世界的な金融危機を回避する鍵になるかもしれないと次第にわかってきたよ」
ファードン氏は、ブロックチェーン技術は「まだ発展途上」としながらも、仲介人を必要としない仕組みや透明なシステムが世界的な金融危機のリスクを削減し、「最も低価格で信用メカニズムを構築する」役割を果たすかもしれないとみている。
ファードン氏は現在、アジア・ブロックチェーン・インスティチュートの学術的アドバイザーという名誉職に就いている。