金融サービス大手フィデリティ・インベストメンツの元役員が、ブロックチェーンのインフラ企業ブロック(Bloq)の最高執行責任者(COO)に任命された。ブロック社が23日発表した。
ブロックの新しいCOO、ハドリー・スターン氏は、クライアント資産で7兆2000億ドルを管理するフィデリティで17年間キャリアを積んだ。フィデリティでの役割は、イノベーションを促進するフィデリティ・ラボ内の仮想通貨・ブロックチェーン・インキュベーターの舵取り。このほど発表した新しい仮想通貨企業の「フィデリティ・デジタル・アセット」の立ち上げを監督していた。
ブロック社の共同設立者であり、会長のマシュー・ロスザク氏は、スターン氏の任命を、従来の企業と新たに登場する仮想通貨セクターがますます絡み合っていることを示す象徴と語った。
ミディアムに本日投稿した記事「もののトークン化と想像を超える構築」では、スターン氏は、効率的で、摩擦の少ない経済を牽引してきた新技術の歴史についての考えを述べた。
「道徳主義者や原理主義者に陥ることなく、ナカモトサトシはビットコインのホワイトペーパーという真の贈り物を提供した。つまり、見知らぬ、完全なデジタル資産を生み出し、説明する方法だ。サトシは明らかに金融システムの脆弱性に関心を持っていた。[...] 約10年後、ビットコインプロジェクトは驚くほど弾力性があると証明された」
フィデリティはこのほど、新会社フィデリティ・デジタル・アセット・サービスを正式に発表した。フィデリティ・デジタル・アセット・サービスは、機関投資家を対象としたデジタル資産の保管および取引実行サービスを提供する。