イーサリアムのスケーラビリティ改善を目指すイーサリアム2.0が早ければ11月4日に立ち上がるかもしれない。

イーサリアム開発者ダニー・ライアン氏がディスコードで明かしたところによると、最後のテストネットが早くて8月4日に開催される見通し。かねてから開発者はテストネットの運用には少なくとも3カ月必要と述べていたため、イーサリアム2.0のメインネット立ち上げは早くて11月4日になる。22日付のディクリプトが最初に報じた

イーサリアム2.0は、これまでのプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)への移行を目指している。PoSは、計算能力でブロックを承認するPoWとは違い、仮想通貨の保有額(ステーク)に応じて承認する権利が得られるようになる。しかしステーキングは技術的に複雑になることが問題とされる。

イーサリアムは、今月末でメインネット立ち上げ5周年を迎える。

ライアン氏は「クライアントと話し合った後、次の複数のクライアントで行うテストネットは8月4日に小規模なジェネシス時間を設ける」と述べた。

イーサリアム2.0は、当初は2020年1月に立ち上がる予定だったが、複数回延期されている。

イーサリアム創設者のヴィタリック・ブテリン氏は、「これほど時間がかかるとは」とイーサリアム2.0のロードマップ設計で後悔の念を示していた