イーサリアム最大のテストネット「ホルスキー(Holesky)」が、テストネット「フーディ(Hoodi)」への移行の一環として終了することが決まった。
フサカ・アップグレード後に終了
イーサリアム財団は月曜日、ホルスキー・ネットワークは「フサカ(Fusaka)」アップグレードが完了してから2週間後に閉鎖されると発表した。このアップグレードは9月後半に予定されている。
「この後、ホルスキーはクライアント、テスト、インフラのチームからのサポートを受けられなくなる」と財団は述べている。正確な日付はまだ明らかではないが、フサカのメインネット導入は11月に予定されているため、それ以前に閉鎖される見込みだ。
ホルスキーは2023年9月に稼働を開始し、ステーキングやバリデーターの運用テストを担ってきた。財団は「このネットワークは目的を果たし、数千のバリデーターがデンクンや直近のペクトラを含むプロトコルアップグレードを検証することを可能にした」と説明している。
フーディが後継テストネットに
ホルスキーは、2025年初頭には「大規模な非アクティブリーク」が発生し、大量の退出待機が生じた。最終的に回復したものの、財団は問題を抱えない新しいテスト環境を提供するため、3月にフーディを立ち上げた。
財団は今後のステップとして、ホルスキーの全ステーキングオペレーターやインフラをフーディに移行させる方針を示した。フーディはすでにペクトラ・アップデートに対応しており、今後のフサカ・フォークを含むプロトコル改良も実装予定だ。
一方、スマートコントラクトや分散型アプリのテストには、当面は「セポリア(Sepolia)」を推奨テストネットとするという。
フサカは11月、次は2026年の「Glamsterdam」
イーサリアムの次の重要なハードフォーク「フサカ(Fulu-Osaka)」は11月初旬に予定されており、ロールアップがデータにアクセスする方法を改善し、データ可用性の負荷をバリデーターに効率的に分散させることを目的としている。
この変更により、ノード運営の負担軽減、ネットワークの分散化強化、レイヤー2のスケーラビリティ向上が期待される。フサカには11のイーサリアム改善提案(EIP)が含まれる。
さらに「グラムステルダム(Glamsterdam)」アップグレード(EIP-7782)は2026年に予定されており、ブロック生成時間を現在の半分となる6秒に短縮する提案が盛り込まれる見通しだ。この提案は、ブロック検証と実行を分離し、ゼロ知識EVM証明の生成に必要な時間を確保する狙いがある。
イーサリアムの進展は市場にも影響を与えている。ここ数か月で複数の上場企業がイーサリアム(ETH)を企業財務に組み入れており、それが4月以降200%以上のETH価格上昇の主要な要因になっている。
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