イーサ(ETH)は5月12日に史上2番目の高値を記録し、5000ドルへ向かっている。

ETH/USD 1-hour candle chart (Bitstamp). Source: Tradingview

ファンディングレートが鍵

Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータは12日、ETHペアが1日で2回も史上最高値を付けたことを示した。

イーサは、4,350ドルを記録した後、数時間後にはパフォーマンスをさらに向上させ、4380ドルに達した。

5000ドルまであとわずかとなり、複数のコメンテーターがETHが歴史的な価格に達するという予測を打ち出している。

その中でも、コインテレグラフに寄稿するマルセル・ペックマン氏は先週のインタビューで、ETHが5000ドルになるのは時間の問題であることを示唆するデータを紹介した。

ペックマン氏によると、価格の上昇に資金調達率(ファンディングレート)が追いついていないため、個人投資家は3500ドル前後の価格レベルで傍観。しかし、機関投資家はより積極的だったという。

「プロのトレーダーは2週間ほど前から強気になっているが、個人投資家はまだ買いのチャンスを待っているということだ」とまとめた。

その後、資金調達率は小幅な上昇にとどまっており、市場の上昇軌道は継続の余地を示している。さらにペックマン氏とコインテレグラフが指摘したように、ETHの取引所残高は減少していることも強気の現れだ。

ETH/BTCはまだ2倍になる必要がある

イーサの上昇余地を示すデータは他にもある。ETH/BTCは三年ぶりの高値となっているが、それでも2018年6月中旬以降、ビットコインを使ってETHを購入した人たちは記事執筆時点では依然赤字のままだ。ETH/BTCペアの史上最高値には、まだまだ上昇余地がある。

さらに2018年6月の1年前である2017年6月には0.144BTCと最高値を記録している。12日の米ドル建では、1ETHの価値はこの半分である0.077BTCにとどまっている。

それでも、イーサリアムは過去1年間、ビットコインを上回る利益を上げている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン