イーサリアムの開発者たちは、ネットワークの効率性とスケーラビリティを向上させるとされるペクトラ(Pectra)アップグレードを2つの部分に分割することを検討している。第1フェーズは2025年初頭に開始される可能性がある。
「分割する場合、ペクトラの第1段階を早く、可能な限り早く、来年初めにもリリースすることが目標だ」と、9月12日のイーサリアム実行レイヤー会議で開発者がのべた。
開発者たちは2月を目標に
「分割されたペクトラであれば、2月は現実的だ」と別の開発者が語った。「分割するなら、第1四半期の納品が前提だ」とダンノ・フェリン氏が付け加えた。
Ethereum core developers meet weekly to discuss technical issues and upcoming upgrades. Source: YouTube/Ethereum
アンスガー・ディートリヒス氏は「分割しても早くリリースされない場合は失敗だ」と会議で意見を述べた。「第1段階が6月となるだけでも失敗だと思う」と語った。
フォークが小さいほどリスクが少なくとなるため、アップグレードを2つに分割することがより安全な選択肢であるとも指摘された。
イーサリアムのペクトラアップグレードは、プラハ(Prague)アップグレードとエレクトラ(Electra)アップグレードの2つの別々のアップグレードを組み合わせたものだ。プラハアップグレードはネットワークの実行レイヤーの変更に焦点を当て、エレクトラアップグレードはコンセンサスレイヤーに影響を与える。
ギャラクシーの仮想通貨研究者クリスティン・キム氏は「開発者が2つのハードフォークに分割することを決定すれば、ペクトラアップグレードの範囲は大きく変わる可能性がある」と考えている。
開発者たちは9月19日の次のイーサリアム・オール・コア・デベロッパーズ(ACD)コールでこれを決定する予定だ。
ペクトラアップグレード
キム氏は6月7日に「ペクトラアップグレードはイーサリアムの歴史上最大のアップグレードになる可能性がある」と述べた。
イーサリアム教育者サッサル氏も同様の意見を持っており、「ペクトラ、次のイーサリアムネットワークアップグレードは、イーサリアムの歴史上最大のものになりつつある」と語った。
2024年4月、イーサリアム改善提案(EIP)3074が次のアップデートに含まれることが承認された。この提案により、通常の仮想通貨ウォレットがスマートコントラクトのように機能することが可能になる。
EIP-3074の機能の1つは、標準の外部所有アカウント(EOA)、例えばメタマスクウォレットのような通常のウォレットにスマートコントラクト機能を持たせることだ。これにより、トランザクションのバンドルなどの機能が可能になり、ユーザーは1度の署名で済む。また、ウォレットが他のアカウントのために資金を委任するスポンサー付きトランザクションも可能になる。
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