イーサリアムプラットフォーム全体の1日の平均価値移転額は、ビットコイン(BTC)ネットワークのものとほぼ同額となっている。

ブロックチェーン分析企業メサーリによれば、イーサリアムネットワークの1日の価値移転額(ブロックチェーン上で移動されたアセットの合計額)は、4月12日時点、ビットコインネットワーク上の額に匹敵し、約15億ドル(約1600億円)にのぼる。イーサリアムネットワークでの価値移転額は、イーサ(ETH)だけでなく、同ブロックチェーンでサポートされているテザー(USDT)といったステーブルコインなども含まれており、これが増額の要因とみられる

出典: Twitter

イーサリアムは2018年12月の時点ではネットワークでの取引額は1億1500万ドルだったが、現在は15億ドルまで着実に成長している。

ビットコインネットワークも1月から取引額は増加していたが、3月の相場暴落以降は伸び悩んでいた。

1秒あたりのトランザクション数でBTCを上回る

これは、イーサリアムがビットコインと肩を並べる最初の指標ではない。2017年のビットコインネットワークの1秒あたりのトランザクション数(TPS)は過去最高の4.7だった。今年は3月の相場暴落以降、定価しており、現在は1秒あたり3トランザクション未満だ。

出典: blockchair.com

一方、イーサリアムは2018年に15TPSに達し、現在はネットワーク上で毎秒約9トランザクションを処理している(もちろん、TPSはトランザクションのバッチ処理やセカンドレイヤーなどの要素もあり、非常に大まかなものだが)。

ビットコインとイーサリアムのどちらでもコア開発者が多数いるが、イーサリアムの開発コミュニティは活発であることも知られている。3月7日時点でイーサリアムネットワークには月間平均99人の開発者がおり、ビットコインは47人となっている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン