イーサリアムのロンドンアップグレードで導入された新しい取引手数料メカニズムで、約2.3ETHが毎分バーンされている。

ロンドンのハードフォークが無事に実行され、ガス料金を調整するためのEIP-1559が実装された。これにより、調整の一部として基本手数料の一部をバーンするメカニズムが導入された。

アップグレード実行から14時間で、バーンされたイーサリアムは約3395ETHにのぼる。Etherchainによれば、平均1分あたり2.36ETHがバーンされている。

Ultrasound.moneyのデータによれば、バーンの合計は3390ETHとなっており、NFTマーケットプレイスであるオープンシー(OpenSea)や分散型取引所UniswapがETHバーンで上位の存在となっている。

Uniswap創設者であるヘイデン・アダムス氏は、ETHの燃焼速度についてコメントしており、このスピードでバーンが続けば、Uniswapだけで35万ETH、約10億ドル相当を1年間でバーンする可能性があると指摘した。

The Bankless DeFiのニュースレターは、手数料に関するデータを使用して今後の供給への影響を予測している。それによれば「2021年に80万~240万ETHがバーンされることを意味する」という。

このような手数料のバーンによってイーサリアムの供給量が減少すれば、ETHがデフレ資産になると期待されている。イーサリアムコミュニティでは、「サウンドマネー(健全通貨)」と自称するビットコインを超えて、ETHが「ウルトラサウンドマネー」になると主張している