イーサリアムのロンドンアップグレードで導入された新しい取引手数料メカニズムで、約2.3ETHが毎分バーンされている。
ロンドンのハードフォークが無事に実行され、ガス料金を調整するためのEIP-1559が実装された。これにより、調整の一部として基本手数料の一部をバーンするメカニズムが導入された。
アップグレード実行から14時間で、バーンされたイーサリアムは約3395ETHにのぼる。Etherchainによれば、平均1分あたり2.36ETHがバーンされている。
Ultrasound.moneyのデータによれば、バーンの合計は3390ETHとなっており、NFTマーケットプレイスであるオープンシー(OpenSea)や分散型取引所UniswapがETHバーンで上位の存在となっている。
Uniswap創設者であるヘイデン・アダムス氏は、ETHの燃焼速度についてコメントしており、このスピードでバーンが続けば、Uniswapだけで35万ETH、約10億ドル相当を1年間でバーンする可能性があると指摘した。
It’s been 2 hours since the launch of EIP-1559
— Hayden Adams (@haydenzadams) August 5, 2021
@Uniswap (v2+v3) is doing its part burning ~80 ETH so far
❤️❤️ At this rate, Uniswap alone is burning 350,000 ETH - close to $1b worth - per year
Congrats to everyone who made EIP-1559 happen. Huge win for Ethereum
The Bankless DeFiのニュースレターは、手数料に関するデータを使用して今後の供給への影響を予測している。それによれば「2021年に80万~240万ETHがバーンされることを意味する」という。
このような手数料のバーンによってイーサリアムの供給量が減少すれば、ETHがデフレ資産になると期待されている。イーサリアムコミュニティでは、「サウンドマネー(健全通貨)」と自称するビットコインを超えて、ETHが「ウルトラサウンドマネー」になると主張している。