仮想通貨イーサリアムの復活は本当にあるのか?

イーサリアム(ETH)に弱気な論調が多いが、VCのプレスホールダーのパートナーであるクリス・バーンスキ氏は今週、異なる見方を示した。バーンスキ氏は、イーサリアムは長期的には素晴らしい投資対象とみている。

バーンスキ氏によるとICO(イニシャル・コイン・オファリング)市場の崩壊がイーサリアムの利用ケースの損失につながったという見方は必ずしも正しくない。バーンスキ氏は、ビットコインが2014年〜2015年に経験したように、イーサリアムは大きな弱気相場を経験することになると指摘。当時のビットコインが魅力的なリスクに対する報酬を示していたように、イーサリアム投資家にとっても好機とみている。果たして、バーンスキ氏の予言は的中するのだろうか?

イーサリアムの弱気サイン

2本の移動平均線を使ってトレンドを探るMACD(移動平均収束拡散法)も、イーサリアムの強気相場が終わったことを示唆しているようだ。

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イーサリアムが364ドルをつけた後、MACDライン(青色)がシグナル(オレンジ)を下回り、0を下回った。下落トレンドが続いている。

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 55日間移動平均(DMA)も100日間DMAを下回った。また日単位の枠組みで見ると、100日間DMAは200日間DMAを下回りそうだ。

1日の取引高も伸び悩んでいる。ビットコインのドミナンスが上昇する一方、イーサリアムのアルトコインの中でのドミナンスは過去3ヶ月で10.53%から7.76%まで下がった。

週間ベースでみても売り圧力の方が買い圧力を上回っている。イーサリアムは、週ベースのサポートである170ドルに急速に近づいている。その下は、100ドル、その次は80ドルが見えてきており、投資家の投資意欲が失せるのも分かる。

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以前、ビットコインが急騰の後に保合いになった時は、アルトコインの上昇につながった。しかし現在、投資家はビットコインの価格が下がったところ狙って避難先としているようだ。

投資家の悲鳴

ツイッターを見てみれば分かるだろう。投資家の間では悲鳴が聞こえている。コアな開発者がハードフォーク、プロトコルのアップグレードと哲学的な問題に焦点を当てすぎており、肝心のイーサの価値上昇の方策については話していない。

今年はじめ、グノーシスの創業者マーティン・コッペルマン氏は、「ASICがイーサリアムにとって脅威になっているとは思わないし、ProgPowが長期的な改善策であるとも思わない」と発言。「イーサリアムは中立のスタンスを採用し、マーケットに物事を決めさせた方が良い」と述べた。

またイーサリアムクラシックのコーディネーターであるステヴァン・ローファ氏も、コッペルマン氏の見方に同意した

「ProgPowは効率的でない。マイニングを平等に分配することはできない。なぜなら人間の生産といものは不平等だからだ。いつも少数派が不釣り合いに高い生産能力を持つことになる」

さらに、IEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)がICO(イニシャル・コイン・オファリング)にとって変わりつつある中、イーサリアムのネットワークは、魅力的な提携先と個人投資家を引きつける利用ケースを探さなければならない状態が続いている。

ビットコイン頼み?

現在、多くの面でイーサリアムには暗雲が立ち込めている。助け舟があるとすれば、ビットコインだろう。典型的にビットコインが上がればイーサリアムが上がる。

イーサリアムに利用ケースがあるのは確かだろう。イーサリアムのネットワークには大きな容量があり、数多くの卓越したプロジェクトや企業がイーサリアムのプロトコルを使ったりイーサに投資したりしている。

バーンスキ氏の相場感が正しいかどうかは時間が教えてくれるだろう。

長期投資家は、15ヶ月もトレンド転換を待っている。イーサリアムの今年最高値は364ドルで、エキサイティングだが、まだ不十分だ。イーサリアムのコア開発者がイーサリアムのネットワークが一番であることを保証するために全身全霊をかけて取り組んでいるのは称賛に値する。しかし、アフリカには次のようなことわざもある。

「複数の像が戦えば、草がいたむ」

 

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。全ての投資とトレードにはリスクが付きまとうものであり、あなたは投資判断をする前に、自分自身で調べるべきだ。