イーサリアム(ETH)の価格指標が数カ月ぶりの低水準に沈んだことから、トレーダーの間で短期的な反発を期待する声が強まっている。
トレーディングビューのデータによると、ETH/USDの相対力指数(RSI)は極端な「売られ過ぎ」状態を示している。
RSIは4月以来の低水準に
過去2週間でイーサリアム価格は4800ドルから4000ドル以下まで20%の下落を記録した。この急落が短期のRSIに大きく影響している。
4時間足チャートでは、RSIは9月13日の82から木曜には6カ月ぶりの14.5まで急落した。わずか2週間足らずで「買われ過ぎ」から「売られ過ぎ」まで振れたのは極めて異例であり、前回ここまで低下したのは4月7日で、そのときETH/USDは1400ドルで取引されていた。
RSIはトレンドの強さを測定する指標で、30が「売られ過ぎ」、50が中立、70が「買われ過ぎ」とされる。価格がこれらの水準を上下することで、トレーダーは今後の上昇トレンドまたは下落トレンドを推測する。強気市場では、ETHが長期間にわたり「買われ過ぎ」領域に留まることも珍しくない。
「ETHのRSIが極端に低い数値を示している」と、仮想通貨市場解説者のコイン・ビューロー氏は金曜にXで投稿し、「極めてまれなシグナル」と指摘した。
「過去10年でわずか19回しかなく、4時間足RSIが15を下回るのは非常に珍しい売られ過ぎのサインだ」
今回の下落を受け、トレーダーらは売り手の疲弊から反発が近いと見ている。
アナリストのミキブル・クリプト氏は「RSIが6月と同様に強気転換を示すゾーンに入った」とXで投稿し、「局地的な底打ちのサインが出ている」と述べた。
別のアナリスト、マックス・クリプト氏も「日足RSIは2025年6月以来の売られ過ぎ水準にある」と指摘し、「前回この水準に沈んだ際、ETHはわずか2カ月で134%上昇した」と付け加えた。
$ETH DAILY RSI IS NOW THE MOST OVERSOLD SINCE JUNE 2025.
— Max Crypto (@MaxCryptoxx) September 25, 2025
LAST TIME ETH WAS THIS MUCH OVERSOLD, IT RALLIED 134% IN JUST 2 MONTHS. pic.twitter.com/UcKnSG4yF0
注目すべき価格水準は4000ドル前後
トレーダーは依然として弱気シナリオを視野に入れているものの、複数の重要な価格水準が意識されている。
アナリストのクリプト・デビル氏は「直近2回、8時間足RSIがここまで売られ過ぎを示した際には底となった」とXで指摘し、3900ドルを維持すれば4100ドル付近のEMA(指数平滑移動平均線)を再び試す展開が期待できると述べた。
「第4四半期に向けて強気を維持するには3900ドル前後の水準を守る必要がある」
一方で、185ドルを割り込めば3600ドルのサポートの再テスト、さらに3000〜3300ドルのゾーンまで下落する可能性もある。
アナリストのジェレ氏も「ETH価格は3800ドルのブレイクアウト水準を維持しなければ、不快な下落が待っている」と警告した。
「ここを持ち堪えれば、新たな史上最高値が視野に入る」
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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