イーサリアム(ETH)は火曜日、心理的節目である3000ドルに迫る下落をみせた。7月中旬以来の水準まで下落した。
主要アルトコインであるイーサリアムは同日、最大16%下落して3050ドルまで値を下げ、その後3300ドル付近まで反発した。
この価格帯は1月1日の始値3330ドルとほぼ一致しており、ETHは年初来の上昇分をすべて消し去ったことになる。
今回の売りは、8月24日の史上最高値4955ドルからの下落率を33%に拡大させた。
ロング清算は4億8500万ドル超
イーサリアムの急落に伴い、仮想通貨市場全体で大規模なロング清算が発生した。コイングラスのデータによると、過去24時間で17億ドル超のレバレッジポジションが清算され、うち13億ドルがロングポジションだった。
ETHのロング清算額は4億8480万ドルに達し、執筆時点でも増加を続けている。
最大の単一清算は、分散型取引所ハイパーリキッドで発生し、ETH/USDペアで2600万ドル規模の取引が強制決済された。
この規模は、8月1日のETHロング清算(5億ドル)および9月22日の清算(9億5500万ドル)に匹敵し、いずれもETH価格の約14%急落を引き起こした。
弱気ペナントが示す下落目標は2380ドル
テクニカル面では、ETH/USDペアが短期足で弱気ペナント型のパターンを形成している。このパターンは、急落後に上昇傾向のトライアングルの中で保ち合う際に現れ、下方へのトレンド継続を示唆する。
現在ETHはペナント下限の3300ドルを再テスト中で、ここが短期的なサポートラインとなっている。
このラインを明確に割り込むと、下落トレンド再開のシグナルとなり、テクニカル上の目標値は2380ドル(現水準から約29%下落)となる。
ただし、RSI(相対力指数)は12時間前の極端な売られ過ぎ水準18から33まで上昇しており、押し目買いが継続する可能性を示唆している。
日足で3400ドルのレジスタンスを上抜ければ、50日単純移動平均線(SMA)の3700ドル、次いで4000ドルへの上昇が見込まれ、強気派にとって支配力回復の兆しとなる。
アナリストのドン・ラグッツィ氏は、「週足チャートが巨大なW(ダブルボトム)パターンを示しており、典型的な強気継続の形」だと指摘した。
「現在、価格はネックライン(3000ドル)を再テストしている。ウォール街がこのゾーンを防衛できるかが鍵だ」と同氏は水曜日の投稿で述べた。
一方で、弱気派は2750ドルを下回らせる動きを狙っており、それが成功すればダブルボトムの強気パターンが無効化され、2200ドルまで下落する恐れがある。。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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