イーサリアム開発者、ASIC対策のPoWアルゴリズム実装判断を第三者の監査後に延期

イーサリアム(ETH)のコア開発者たちは、特定用途向け集積回路(ASIC)マシンの参入を妨害するためのPoWアルゴリズム「ProgPoW」を実装するかどうかについて、決定を延期することにした。1日に開かれたイーサリアムのコア開発者会議によると、開発者たちは、「ProgPoW」の実装判断を第三者機関の監査後に行いたいと考えているという。

イーサリアムのコア開発者ハドソン・ジェームソン氏は、開発者会議の際、「第三者機関によるProgPoW調査の実施に向けて、1つないしは複数の団体が結成されようとしている」と述べた。ジェームソン氏は、調査の狙いを、 GPUを始めとする、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)やASICといった、仮想通貨マイニングに使用される様々なハードウェアに対し、「ProgPoW」が、マイニング条件公平化にどのくらい効果的か証明することだと話す。

また、ジェームソン氏は、上記調査から得られるデータにより、コア開発者たちは自信をもって決断できるはずだと話す。調査がいつ終わるのかについて明確なスケジュールは無いが、ジェームソン氏は、19年3月から4月上旬に終了する見込みだと述べている。

コア開発者の1人であるマーティン・ホルステ・スウェンデ氏が、「ProgPoW」の実装について開発者同士で数か月間話し合い、どのように決断すべきか考えあぐねていると語った後、開発者のグレッグ・コルビン氏はイラつきながら少し怒った声で次のように述べた。

   「実装の件は、我々が酷い判断をした結果、延期になった」

また、開発者たちはさらなるデータが必要かどうか、あるいは開発者たちが決断を下すべきかどうかについて尋ねられた際、コルビン氏は、開発者は「実行あるのみ」と答えた。

依然として、ProgPoWの実装の判断について調査の終了を待つことに全体の合意は得られていない状況だ。最期に、コルビン氏は次のように語った。

「私は喜んで今日にでも決めたいところだが、私はこの分野の専門家ではない。調査結果を待つことには賛成だが、判断時期が5月などというのは遅すぎる。非常に多くの人々が各々の仕事に取り掛かれるように、時期を知りたがっている。 [中略]『1000ドルを使ってCPUラックを買うべきか否か?』ってね」

また、開発者たちは「ProgPow」の実装について、イーサリアムコミュニティからのフィードバックを集めることを検討、特にマイナーによるシグナルの調査を念入りに行う。マイナーがブロックチェーンに埋め込むシグナルは、マイナーたちの意見を表している。