仮想通貨イーサリアムのマイニング報酬を現在の3ETHから2ETHに減少させる提案が31日、コミュニティからの支持を得て決定した。次回のハードフォーク「コンスタンティノープル」にこのコードが含まれる見通し。
コンスタンティノープルは、トランザクションコストを下げ、コンセンサスアルゴリズムを現在のプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)へスムーズに移行するためプロトコルをアップグレードする。
31日に実施されたコア開発者らの会議では、イーサリアムネットワークの改善提案であるEIP-1234を採用し、1ブロックあたりの報酬を2ETHに、ブロック承認の難易度を高めるディフィカルティボムの調整を12カ月後に遅らせる事が決定した。
墨汁うまい氏のイーサリアム・ジャパンのサイトへの寄稿によると、マイニング報酬を減らす事で、日本や米国など、電気代の高い国では小口マイナーは収益化が難しくなり、ハッシュパワーの中央集権化が考えられるという。
現在のイーサリアムは、前日比0.48%減の283ドルで取引されている。