イーサリアム共同創設者のジェフリー・ウィルケ氏が、自身の保有するイーサリアム(ETH)の一部を売却する可能性が浮上している。

オンチェーン分析を手掛けるルックオンチェーンによれば、ウィルケ氏は木曜、仮想通貨取引所クラーケンにおよそ1500ETH(約600万ドル相当)を送金した。ETH価格は直前に4000ドルから3900ドル付近へ下落している。

Source: Lookonchain

もっとも、仮想通貨を取引所に送金したからといって、必ずしも売却されるとは限らない。

ウィルケ氏は8月にも922万ドル相当のETHをクラーケンに入金しており、その前には2億6200万ドル相当のETHを同取引所に送金した。当時ルックオンチェーンは、売却目的ではなく、新たに作成された8つのウォレットへ同額を出金した可能性が高いと推測していた

しかしウィルケ氏は最近、X上で「今後さらに売却するだろう」とするユーザーのコメントをリポストしている。コインテレグラフはウィルケ氏にコメントを求めたが、記事執筆時点で返答はなかった。

Source: Jeffrey Wilcke

ウィルケ氏は共同創設者としてだけでなく、2013年12月から2018年3月までイーサリアムの初期開発に積極的に関わった。その後2018年1月にゲームスタジオのグリッド・ゲームズを設立し、現在はCEO兼テクニカルディレクターを務めている。

イーサリアムクジラが大量購入を継続

とはいえ、ウィルケ氏の資金移動は、最近のイーサリアムクジラによる買い集めと比べれば小規模にとどまる。

直近7日間でETH価格が13%下落する中でも、クジラはこの下落局面を買いの好機と見ているようだ。ルックオンチェーンによると、少なくとも15のウォレットが過去2日間で40万6000ETH(16億ドル相当)以上を購入している。

これらのウォレットはクラーケン、デジタルインフラ企業ギャラクシーデジタル、デジタル資産サービス企業ビットゴー、デジタル資産ブローカーのファルコンXからETHを取得した。

今月初めには、あるクジラが数十億ドル相当のビットコインを売却し、代わりにイーサリアムを買い集めているのが確認されており、そのETH保有額は40億ドルを超えている

さらに先月も、クジラが8月24日から26日の間に26万ETH以上(11億4000万ドル相当)を購入していた

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