イーサリアム(ETH)共同創設者でカルダノ財団の創設者のチャールズ・ホスキンソン氏は、ビットコイン(BTC)創設者サトシ・ナカモトを突き止める最も効果的な方法は、「スタイメトリック(計量文献学的)なアプローチ」だと、4月5日のインタビューで示唆した。

スタイロメトリー(計量文献学)は、文体、通常は記述された言語の研究に適用されるものだ。この手法は、以前にもビットコインのホワイトペーパーに使われたことがあるが、サトシ・ナカモトを突き止める決定的な結果は得られていなかった。

ホスキンソン氏は、ナカモトの英語の記述ではなくコードを調べることが効果的だと示唆。なぜ効果的なのかについて、コインテレグラフに対し、以下のように述べている。

「イエス。劇的に効果的だ。コードの計量文献学は、はるかに正確だからだ。同問題に関する論文がここにある(https://usenix.org/node/190845)。一般にマルウェア作成者の追跡に使用され、通常は非常に効果的だ」

同氏は、ナカモト氏について、インタビューの中で次のようにプロファイリングしている。

「彼らは現在、50歳代か60歳代で1980年代か1990年代に教育を受け、ある特定のコンピュータサイエンスの学校で育った人たちだ。ビットコインの記述そのものが、非常に珍しい言語であるが、この時代に殆どがイングランドや米東部のコンピュータサイエンス教育で使用されていたForthと呼ばれる言語をベースにしているので、その人物が訓練を受けた場所など多くのヒントを与えている。」

ホスキンソン氏は最後に、実際にナカモト氏のコードに適応しようとはしたことがないとし、以下のように締めくくっている。

「私はまったく興味がない。この人物はエコシステムを去り、詮索されたくないとしており、ビットコインは2012年以来健全に機能しているからだ。8年経過しているが、我々は何の問題にも遭遇していない。なのに、なぜ、我々はこの創設者を掘り返す必要があるのか?」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン