イーサリアム開発企業コンセンシス共同創業者、アンドリュー・キース氏は、イーサリアム2.0に向けた大型アップデート「セレニティ」は2020年に実施されると予測している。

キース氏は7日、コンセンシスのサイトで2020年の予測を公開した。キース氏は様々なテーマについて予測しているが、その中で「2020年にはイーサリアム2.0がフェーズ0を超え、フェーズ1に移行し、シャードチェーンが開始される」と述べている。

イーサリアム2.0では、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)への移行、ブロックを分割して同時並行で処理するシャーディングの導入を予定している。

イーサリアムは12月、大型アップデート「イスタンブール」を完了。イスタンブールはイーサリアム2.0の導入前の最後のステップだったが、次のフェーズがいつ実装されるかはまだ不明だ。

コンセンシスが2019年前半に出したロードマップによると、セレニティの「フェーズ0」は19年末までに実装される予定だった。これにより、ブルーフ・オブ・ステーク(PoS)のバリデーターを搭載した最初のビーコンチェーンが導入される。ただこれは19年ロードマップよりも遅れている。

キース氏は「イーサリアムの開発者は驚異的な仕事を行う能力を証明しており、野心的なロードマップを達成しようとしている」と楽観的な見方を示している。

一方で、ほかの開発者はより慎重な見方をしている。パリティのアフリ・シェーデン氏は「フェーズ0の起動は2020年第4四半期になると予想している」と語っている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン