ラップド・イーサ(wETH)の借入コストが急上昇し、テクニカル指標も過熱感を示すなか、イーサリアム(ETH)は短期的に不安定な局面を迎える可能性がある。仮想通貨アナリストがそう指摘している。
10xリサーチのリサーチ責任者であるマーカス・ティーレン氏は24日、コインテレグラフに対し、「イーサリアムは短期的に脆弱な状態にあると見ている」と語った。
「特に米国では8月にかけてマーケットが静まり返る一方、テクニカル指標は引き続き強い買われ過ぎシグナルを示している」
資金調達コストの急騰でwETHの魅力が低下
ティーレン氏によれば、ETH価格にとっての大きなリスクは、ラップド・イーサ(wETH)を借りることで得られる利益の低下だ。wETHは分散型金融(DeFi)プラットフォームで広く利用されているトークン化されたETHだ。
発表時点でイーサリアムは3623ドルで取引されており、過去30日間で49%上昇している。また、ビットコイン(BTC)に対する相対的な強さも上昇しており、ETH/BTCレシオは同期間で34%の上昇を示している。
ティーレン氏の最新のマーケットレポートによれば、レンディングプラットフォーム「アーベ(AAVE)」の利用率は7月8日時点の86%から95%へと急上昇しており、貸出プール内の供給を上回るペースで借入が進んでいるという。
「wETHの変動コストは上昇し、現在ではETHを借りるのは非効率的な状況になっている。そのため、アーベでETHを借りていたトレーダーがポジションを巻き戻し始める可能性がある」とティーレン氏は述べた。
「この状況が続けば、大規模な巻き戻しが起きる可能性がある。資金調達率とポジショニングが依然として極端な状態にあるからだ」とも語っている。
長期では強気見通しを維持
ティーレン氏は、こうした借入需要の多くは、ステーキング利回りを高めるためのレバレッジ戦略によるものであると説明した。ただし、現在のマーケット環境では、これらの取引の収益性が低下しているという。
「いわゆる“ループ戦略”は、ETHの借入金利が低く、stETHとETHのペグが安定している場合にのみ利益が出る構造だ」
また、イーサリアムのローンの90%以上が変動金利であるため、借り手は金利の急変動にさらされていると指摘した。
「最近のように変動金利が上昇すると、イーサリアムのエコシステム全体に波及効果が生じうる」とも述べている。
とはいえ、ティーレン氏は9月以降、イーサリアムにとってより好ましい状況が整うと予想している。
コイングラスのデータによれば、イーサリアムにとって第3四半期は平均リターン8.19%と歴史的に2番目にパフォーマンスが低い時期である一方、第4四半期は最も強く、平均で22.59%のリターンを記録してきた。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】
本記事は、投資助言または投資に関する推奨を含むものではありません。すべての投資および取引にはリスクが伴うため、読者は意思決定を行う際にご自身で調査を行う必要があります。正確かつ迅速な情報提供に努めていますが、Cointelegraphは本記事に含まれる情報の正確性、完全性、または信頼性を保証するものではありません。本記事には、リスクや不確実性を伴う将来予想に関する記述が含まれる場合があります。これらの情報に依拠したことにより生じた損失または損害について、Cointelegraphは一切の責任を負いません。
