イーサリアム：2026年の最高値更新は困難　仮想通貨アナリストのベン・コーエン氏が予測

仮想通貨アナリストのベンジャミン・コーウェン氏は、現在のビットコインの状況を踏まえると、イーサリアムが来年に最高値を更新する可能性は低いとの見方を示した。

コーウェン氏は24日配信のポッドキャスト「バンクレス」で、「ビットコインが本当に弱気市場に入っているのであればーー体感的にもそう感じるがーー、その環境下でイーサリアムが大きく上昇するのはかなり難しい」と語った。

コーウェン氏は、イーサリアム（ETH）が2021年8月に記録した史上最高値4878ドルを再び回復した場合でも、それは「ブルトラップ」に終わり、急騰後に2000ドル付近まで急反落する展開になりかねないと指摘した。

史上最高値回復には約40％の上昇が必要

イーサリアムは8月22日、一時的に2021年の史上最高値4878ドルを回復したが、その後は下落基調に転じ、11月には2767ドルまで値を下げた。

記事執筆時点でのイーサリアム価格は2898ドルで、史上最高値への回帰には現水準から約40.59％の上昇が必要となる。

コーウェン氏は、このシナリオが不可能だとは言わないものの、仮に実現しても来年の仮想通貨市場全体に連鎖的な強気相場をもたらす可能性は低いとの見方を示した。

「このサイクルで検討に値するアルトコインは、せいぜいイーサリアムくらいだ。他の多くのアルトコインは、すでにこのサイクルでは厳しい状況にある」と述べ、すでに高値を更新できていない銘柄が今サイクル中に新高値を付ける可能性は低いと付け加えた。

ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズも12月17日、2026年に「大幅な下落」が訪れる可能性を投資家に警告し、イーサリアムが1800ドルから2000ドルまで下落するシナリオを示したと報じられている。