イーサリアムの上場投資信託(ETF)が正式に株式市場で取引を開始し、取引開始後15分間の初期流入データがアナリストによって公開された。
ブルームバーグの上級ETFアナリストであるエリック・バルチュナス氏によると、ビットワイズが取引開始後の最初の15分間で2550万ドルの資金流入を記録し、グレースケールのイーサリアム・トラストに次ぐ2位の成績を収めた。

9つのイーサリアム投資商品への総流入額は、取引開始後15分間で1億1200万ドルに達した。バルチュナス氏によると、従来のETFよりもはるかに多い金額だという。バルチュナス氏はまた、現在のイーサリアムETFへの流入額は、ビットコインETFの初日に見られた流入額の約半分に相当するが、それでも予想を上回っていると述べた。
噂で買い、「発表」で売る?
期待されていたイーサリアムETFの開始と初期の1億1200万ドルの流入にもかかわらず、イーサの価格は取引開始時点から下落している。

イーサ(ETH)は取引開始時に約3540ドルで取引されていたが、一時は3426ドルまで下落した。その後、若干の回復を見せ、現在は3471ドル付近で取引されている。
ETF発行者間の激しい競争
投資家を引き付けるために、9つのイーサリアムETF発行者の多くは手数料を削減するか、一時的に免除しており、発行者間の競争が激化している。7月17日の証券取引委員会(SEC)への提出書類で、21シェアーズは取引開始後最初の6ヶ月間は手数料を免除し、その後0.21%の管理手数料を課す計画を明らかにした。
ブラックロックも同様の手数料割引構造を採用し、初期の管理手数料を0.12%とし、1年が経過するか、ETFの運用資産が25億ドルに達するまでのどちらか早い方までに0.25%に引き上げるとしている。
ビットワイズは、170人以上のイーサリアム開発者をサポートするプロトコルギルドと提携し、イーサ現物ETFの利益の10%をイーサリアム開発者に資金提供する独自の戦略を活用している。