米国で事業を展開する仮想通貨取引所ビットスタンプの幹部によれば、現物イーサリアム上場投資信託(ETF)は、ビットコインETFとともに1月に同時にローンチされていれば、より良い成果を上げていただろうという。

「イーサリアムETFは期待に応えていないと思うが、それは時期の問題だと考えている」と、ビットスタンプの米国担当CEO兼グローバルコマース責任者のボビー・ザゴッタ氏は、トークン2049のイベントでコインテレグラフに語った。

「仮想通貨は今や他のリスク資産と同じように動いており、これは1年前、2年前と比べてもこの市場が成熟していることを証明している」

コイングラスのデータによれば、ビットコインETFは2024年1月10日にローンチし、8カ月間で175億ドルの純流入を積み上げている。

ローンチ以降のビットコイン流入・流出額 Source: CoinGlass

イーサリアムETFはその7カ月後の7月に取引を開始し、2カ月間で6億ドルの純流出となっている。

「イーサリアムETFは、いわば負荷のかかった時期、つまりリスク資産にとって全般的に厳しい時期にローンチした」とザゴッタ氏は述べた。

「現時点では、人々は待機中だ。選挙の不確実性、米国での規制問題、いくつかの社会政治的な問題などで、人々は様子見モードだ。相対的に言えば、現在はすべてが少し停滞している」

「もしイーサリアムETFがビットコインETFのローンチと同時に始まっていれば、もっと良い結果を出していただろう」と彼は語った。

イーサリアムETFの38日間の取引日のうち、純流入がプラスとなったのは3分の1以下で、これはグレースケールのイーサリアム・トラストからの継続的な流出と、他のすべてのETFにおけるパフォーマンスの低迷によるものだ。

「イーサリアムは今、これまで以上に挑戦を受けている。大きな注目を集めている他の代替手段があるからだ」とザゴッタ氏は付け加えた。「まだアプリケーションや取引量、価格の面ではイーサリアムの水準には達していないが、ソラナなどのプロトコルが多くの注目を集めている」。

「イーサリアムにとってこれまでで最も競争が激しい時期であることは間違いない」

しかし、ザゴッタ氏は年末に向けてイーサリアムに明るい兆しがあるかもしれないとも語った。

「個人的には、我々は明確な時期に向かっていると信じている。選挙、金利、そして願わくば米国での規制の進展についてだ」と彼は付け加えた。

ザゴッタ氏は、第4四半期は「活発な市場」になると見ており、アルトコインを含めた仮想通貨相場について慎重ながらも楽観的だ。

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