オンチェーン分析プロバイダーのグラスノードの分析によると、仮想通貨取引所でのイーサリアム(ETH)の合計が、過去2年間で最低レベルに落ち込んでいる。

グラスノードは現在、集中型取引所で保有されているイーサリアムが約1330万ETHだと推定している。これは2019年6月以来で最低レベルだ。集中型取引所では約524億ドル相当のETH、イーサリアムの総供給量の11.5%にあたる。

集中型取引所のETHの数は、2020年9月に1900万ETHでピークに達してから、9カ月で30%減少した。

取引所でのETHの保有量が減少すれば、通常は市場にとっては強気のサインであると理解されている。長期投資家が資産を取引所から安全な保管場所に移動させているか、もしくは分散型金融(DeFi)プロトコルやステーキングを通じて資金をロックしていることを示唆している。

グラスノードは月曜のレポートで、イーサリアムへの支持から、ビットコインへのエクスポージャーが減少したと指摘している。6か月から3年間のビットコインの未使用トランザクション出力の支出行動を相関させ、長期投資家がETHに移行した可能性があると述べている。

Bitcoin Spent Outputs vs ETH price: Glassnode

またレポートでは、イーサリアムの最近の強気な値動きの中で、イーサリアムのオンチェーン上の活動が過去4種間で大幅に増加しているとも付け加えている。スマートコントラクトコール、Uniswapトランザクション、デイリーのトランザクション総数はすべて、年初から顕著な上昇をみせている。