仮想通貨イーサ(ETH)は、過去1週間で30%以上急騰し、心理的な節目となる600ドルを2018年5月以来で初めて上回った。イーサリアムのスケーラビリティ改善を目指すイーサライム2.0で大きな進展があった。

(出典:Coin360

イーサリアム2.0で動き

イーサリアム2.0の最初の段階となるフェーズ0(Phase 0)の立ち上げは、最短で12月1日が予定されている。フェーズ0の一部であるビーコンチェーンに先駆けて、ステーキング参加者が資金を用意するためのアドレスであるETH預金アドレスには、執筆時点でフェーズ0立ち上げに必要な預金額の80%を突破した。

現在ETH2.0のステーキング用預金アドレスには、430112ETHが入っている。フェーズ0に必要な水準は、524288ETHだ。

イーサリアム2.0は、ビーコンチェーンと呼ばれる主要なブロックチェーンが含まれることになり、シャードと呼ばれる64のサイドチェーン全てを管理する。すべてのシャードは完全なPoS(プルーフオブステーク)システムとして機能し、それぞれが独立して取引の履歴を管理。それぞれのノード(ネットワークに参加するコンピューター)は全ての取引を承認するのではなく、特定のシャード用に取引を承認することになる。

PoSは、ネットワーク参加者が仮想通貨を保有することで報酬を受ける仕組みだ。