エピック・ゲームズのティム・スウィーニーCEOは、オンライン仮想世界が「死んだ」という記事を皮肉りつつ、メタバースに対する楽観的な見方を維持している。

ビデオゲーム起業家で、アンリアルエンジンとフォートナイトの生みの親であるスウィーニー氏は、5月9日のツイッターで、「RIPメタバース、私たちはあなたをほとんど知らなかった」というビジネスインサイダーの記事をからかった。

PR会社のCEOであるエド・ジトロン氏による記事では、「かつてバズった技術」が「ビジネス界に見捨てられた後、死んでしまった」と書いている

記事では、メタの仮想現実(VR)プラットフォームであるホライズン・ワールドが、インターネットの未来となるという「壮大な約束」を果たせなかったことを取り上げている。

またディセントラランドやユガラボのアザーサイドなどにも言及しており、これらが実際の期待に応えられなかったと指摘する。投資家たちは次の大きな技術ブームである生成AIに注目を向けているというのが記事の主張だ。

しかしスウィーニー氏はこの主張に同意しない様子で、フォートナイト、マインクラフト、ロブロックス、ザ・サンドボックス、VRチャットなどの仮想世界プラットフォームには6億人のユーザーがいると主張する。

スウィーニー氏は冗談めかして、「メタバースは死んだ! フォートナイト、マインクラフト、ロブロックス、PUBGモバイル、サンドボックス、VRチャットの月間アクティブユーザー6億人が、リアルタイム3Dで一緒にその死を悼もう」とつぶやいた。これには、すぐにザ・サンドボックスのセバスチャン・ボルジェCEOも同調した

エピックゲームズは2022年4月、メタバース計画を加速させる目的で、20億ドルの資金調達ラウンドを発表した。この投資にはソニーグループとLEGOグループを運営するKIRKBIからの10億ドルの投資が含まれている。

これは、LEGOグループとエピックゲームズが「家族向け」メタバースを構築するための長期的なパートナーシップを発表した直後のことだった。

両社はまだ具体的な計画を明らかにしていない。ただし、今年初めにレゴグループのニールス・クリスチャンセンCEOが、この提携に関する詳細を発表する予定であるとフィナンシャルタイムズに語っている。