エルサルバドルの大統領は、政府がすべての市民に30ドル相当のビットコイン(BTC)をエアドロップすると発表した

この発表はビットコイン事業者によって歓迎されている。一部の人々は、エルサルバドル政府が配布するためのビットコインを購入する必要が生じるため、市場に1億ドルを超える買い圧力が起こると推測している。

オンチェーンアナリストのウィリー・ウー氏は、450万人のエルサルバドルの成人がビットコインネットワークに参加することで、グローバルなユーザーベースが2.5%増加すると予測している

ヤフーファイナンスのザック・グズマン氏は、エルサルバドルの成人人口を650万人だと指摘。1人30ドルとして、1億9500万ドル分のビットコインがエアドロップされることになると主張している

エルサルバドルの成人人口については論者によって数字がわかれているが、Statistaによれば、2019年時点で15歳以上の人口は472万人となっている。

現地メディアのPrensa Latinaは、エルサルバドルの市民は政府発行の仮想通貨ウォレットアプリをダウンロードした後にのみビットコインを受け取れると説明しており、ツイッターでの仮想通貨界隈の盛り上がりは時期尚早かもしれない。

このニュースは6月25日のブケレ大統領の記者会見で発表され、「政府のウォレットアプリは携帯の接続があればどこでも動作する」と述べている。

またブケレ大統領は、ビットコインを法定通貨とするビットコイン法を9月7日から施行するとも語った。

エルサルバドルのビットコイン法は2週間前に議会で可決された。仮想通貨コミュニティではこの取り組みは称賛された一方、現地の野党勢力世界銀行などは反対の姿勢だ。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン