The Dubai Future Foundationが四半期ごとのGlobal Blockchain Councilの会合を経てブロックチェーン技術に関する協議会発足を決定した。他の7つの新たな技術革新に基づくパイロットプロジェクトと共に、ブロックチェーン技術は中東、アラブ首長国連邦におけるメインストリームになるのだろうか。

独自の高度なインフラと魅力的な事業環境を基盤に、グローバルな技術指向のイベントステージとして、そして一流の国際ハイテク企業向けのプラットフォームとしての地位を確立した大手地域テクノロジーハブであるとして大きく宣伝され、プロジェクトが採択されたことにより経済成長と日々の生活の質の向上を目指す協議会の目論見は効果的技術的ソリューションを生み出す柱となるに違いない。

 

中東におけるブロックチェーン

 

ブロックチェーン技術は地域によってはまだ真新しいものだ。今年2月に、イスラエルブロックチェーンエコシステムDelloiteによりその種では初の概要がまとめられ、ブロックチェーン革命をリードする38のスタートアップにフォーカスを当て、イスラエル国内におけるブロックチェーン技術の可能性が模索された。

BitOasisのような企業は一部の地域的な産業からさらに外へと幅を広げ始めている。新たなブロックチェーンプロジェクトを導入することで人々の生活はより豊かになり、利用者も増えていくだろう。

 

「2019年までに2900億ドルの市場価値が生まれるだろうと言われているブロックチェーン技術を正しく導入すれば、コストや時間、効率面など様々な点から国民に提供するスマートなサービスの水準向上に大幅に貢献することになるでしょう」と、Dubai Future Foundation副会長兼取締役社長、Mohammed Al Gergawi氏は語る―「まだ協議会は開催して4ヶ月ほどですが、ブロックチェーン技術を導入したことでアラブ首長国連邦のグローバルプレーヤーとしてのポジション獲得に寄与することが出来たと考えています。これから他にも次々に新しい企業が現れることでしょうし、評議会のさらなるビジネス拡大のための舞台は整ったと言えます」

 

新たなプロジェクト

 

FlexiDeskは、ブロックチェーン技術を利用したサービスを加速させ低いコストで効率を上げることが出来る実用的なアプリケーションを模索している。Trade Flowはブロックチェーン技術を利用した仮想金融取引サービスに取り組んでおり、コスト削減と運用セキュリティの向上、取引手順を統合し超速サービスを提供する企業だ。

Dubai Pointsは観光地に訪れた人にポイントを報酬として贈呈するサービスを提供し、観光事業を活発化させようとしており、Du、Jumeirah、Cream、Privity、DigitUs、Culnary Arts Dubaiの国際料理研究センター、SquareCircle Tech、Travelex、Pricewatehousecoopersなどと提携を結んでいる。

Digital Willsは地域の規則に沿い、ブロックチェーンを使い遺族への権利委託をスムーズに行う遺言サービスを提供するようだ。Operation Kimberleyは提携する81の国々をまたぎ、ダイヤモンドの源となる資源の認証プロセスとトレードメカニズムを向上させるサービスを提供する企業だ。また、Health Recordsは新たに病院やクライアントのヘルスレコードを、ブロックチェーン技術を使いデジタル化することを目的としている。

 

 

四半期ごとに開催されるGlobal Blockchain Council

 

協議会はDubai Future Agendaの主なイニシアチブの一つを代表している。最近行われた会議では新たな4つのメンバーの参加が確認されている―Dubai Trade、Dubai Gold and Comodities Exchange、Emirates、Moe Levin and Dubai Department of Economic Development―合わせて評議会のメンバーシップは46に上る。

新たにメンバーが参加したことで、未来の技術、そしてアラブ首長国連邦における効果的なユースケースとして、ブロックチェーンをさらに促進させる結果となるだろう、とDubai Future Foundation CEO、Saif Al Aleeli氏は語っている。

今回の会議における他の注目点としてはブロックチェーンプロジェクトと、プロジェクト運営のためのアプリケーション提供に関する立法案について話し合いが持たれたことなどがある。