米証券清算・決済機関、米証券保管振替機関(DTCC)は、デジタル市場のインフラを革新するための新たな取り組みとして、デジタルローンチパッドを発表した。このプラットフォームは、参加者がパイロットプロジェクトを立ち上げ、生産への明確な道筋を提供するオープンなエコシステムとなる。これは、日本証券クリアリング機構(JSCC)が主導した概念実証の成功を受けたものである。

サンドボックスは参加者のコストを削減

DTCCは、重要な担保管理の課題に対処し、スケーラブルなソリューションを生み出すためのイニシアチブを開発するため、デジタルローンチパッドに参加者を招待した。結果は2025年第1四半期に公表される予定だ。

同時に、DTCCのクライアントはサンドボックス内でDTCCデジタル資産製品群にアクセスでき、大規模な投資をせずに自分たちのユースケースを開発できる。DTCCからの指導とサポートも受けられる。

Source: Nitin Gaur

DTCCデジタル資産のグローバルヘッドであるナディーン・チャカール氏は、DTCCがデジタル資産業界の「サイロ化したアプローチ」に挑戦しようとしていると語った。

「DTCCデジタルローンチパッドの最終目標は、業界を結集し、生産準備が整った安全で効率的なデジタル市場インフラと基準を構築し、資本市場を次世代にわたって変革することだ」

より良い担保設定に向けて

DTCCとJSCCはデジタルローンチパッドの概念実証を完了した。このプロジェクトは、担保管理におけるデジタル技術の潜在的な役割を検討し、中央清算機関に焦点を当て、速度と透明性の向上を成功裏に示した。JSCCは、DTCCのインフラを使用して現金、株式、債券を表すトークンを発行することができたようだ。

ホワイトペーパーによれば、スマートコントラクトを使用して、マージンコールとデジタル資産の預け入れや引き出しを統合した。

Blueprint of JSCC proof-of-concept in the DTCC Digital Launchpad. Source: DTCC

9月には、DTCCとデジタルアセットが、26の市場参加者が100の取引を行う「米国財務担保ネットワーク」と呼ばれるパイロットプロジェクトをカントンネットワークで完了した。

2023年には、DTCCの子会社が3京ドルの証券取引を処理した。その預託子会社である預託信託会社は、150を超える国と地域から発行された証券の保管とサービスを85兆ドル相当で提供した。

 

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