仮想通貨市場の上昇が再開し、アルトコインのポルカドット(DOT)で大きな動きがあった。

仮想通貨データサイトのCoingeckoによると、DOTトークンは過去24時間で26%の大幅な上昇を記録。時価総額でリップルのXRPを上回った。これによりポルカドットは時価総額で4番目に大きい仮想通貨となった。

ポルカドットは、記事執筆時点で14.80ドルの高値を記録した後、14.45ドルまでわずかに後退している。Coingeckoにあるように今回の上昇により時価総額は137億ドルにまで達した。

逆に、XRPは過去24時間で3.7%の上昇にとどまっており、0.30ドルを突破するのに苦戦している。その時価総額は記事執筆時点で135億ドルとなっており、DOTトークンをわずかに下回っている。

ポルカドット自身のプラットフォームの統計によると、その時価総額は148億ドルという数値となっている。仮想通貨分析を手掛けるメサーリのデータもこれと類似したものとなっており、時価総額でXRPを大幅に上回っている。

ポルカドットはマルチチェーンプロトコルであり、多数の「パラチェーン」(イーサリアムではシャードと呼ばれる)を持ち、ブロックチェーンフレームワークである「サブストレート」と呼ばれる独自のテクノロジーで動く。プラットフォームは相互運用が可能であり、ほかのブロックチェーンがサイドチェーンとしてネットワークに接続できる。毎秒数千のトランザクションを処理する機能を備えており、「イーサリアムキラー」の1つともみられている。

ポルカドットが勢いを増すきっかけとなったのは、12月下旬に稼働を開始した「Rococo」パラチェーンテストネットの立ち上げだ。ポルカドットのコミュニティによると、より多くのパートナーを獲得しているようだ。

ポルカドットの勢いを支えているほかのファクターとしては、イーサリアムでの分散型金融(DeFi)ブームを受け、スケーリング問題が浮上する中で、ポルカドットへの需要が高まっているとの指摘もある。