ビットコインが不調な中、ドージコインが史上最高値を更新するなど絶好調だ。DOGEは19日に初めて0.40ドルを超え、過去7日間の上昇率は400%に達した。
DOGEの高値更新続く
2021年に驚異的な上昇を見せているDOGEは、市場全体が弱気相場となっていても勢いは衰えないようだ。
わずか7日前にDOGEは0.07ドルで取引されていた。既報のように、年初来の上昇率は7500%を超えており、2020年4月と比較すると18000%近く上昇している。
これは当然ビットコインやイーサの上昇率をしのぐものだ。しかし次の注目は上昇したような急落があるのかどうかだ。記事執筆時点で0.41ドル付近を推移しており史上最高値の0.445ドルを下回っている。

ドージコインデーに注目
スペースXと「テクノキング」であるイーロン・マスク氏が値動きの答えを持っているかもしれない。4月22日には、マスク氏が以前「文字通り、ドージコインを月に乗せる」とほのめかしたフライトが打ち上げられる予定だ。
— Elon Musk (@elonmusk) April 16, 2021
エイプリルフールのツイート以来、ドージコインにはかつてないほどの関心が寄せられている。米国では、ツイッターでハッシュタグ「#DogeDay」がトレンドになっているほか、グーグルトレンドのデータによると、「Doge」がこれまで以上に検索されている。しかし、他の指標では、このブームがソーシャルメディア上ですでに衰退している可能性を示唆している。

もう一つの注目の日は、トレーダーが広めた4月20日の「Dogecoin Day」で、ソーシャルメディアによると、DOGE/USDが1コインあたり4.20ドルになると主張している。
「Dogecoin Day」が広まるきっかけとなったのは米食品大手コナグラ・ブランズの広告キャンペーン。同社のビーフ・ジャーキーのツイッターアカウントで、20日に「ドージスリムジム」というものを立ち上げると発表しており、これに関連して、DOGE支持者に情報を拡散するように呼びかけた。ウォール・ストリートジャーナルによると、コナグラ社はドージにヒントを得たデジタル商品の発表を計画しているという。
しかし、こうした熱狂の中で、理性的な声もある。トレーダーのスコット・メルカー氏は、利益を得ようとしている米国のトレーダーに、法的な影響を考慮するように助言した。
「DOGE(または他のコイン)が未来のお金だと信じている人は、政府がコインを財産とみなし、使うたびに課税対象となることを注意しよう」と警告した。
「アメリカで仮想通貨を使って何かを買うことは、仮想通貨を売ることと同じだ」
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン