今後7月末から8月にかけて、各社の決算が出揃う。コインテレグラフ日本版では発表され次第、各社の決算を追記していく。
ビットポイントジャパン
ビットポイントジャパンの親会社リミックスポイントは14日、2019年4~6月期の決算を発表した。ビットポイントによる仮想通貨事業の業績は、売上高が前年同期比77%減の2億500万円、営業損失は3億2100万円の赤字となった(前年同期は5億3000万円の黒字)。今回の決算は6月末時点のもので、7月に発生した仮想通貨流出事件の影響は受けていない。
リミックスポイントによれば、売上高減少は大口取引が減少したことが影響したという。またシステム開発の費用が増えたことで営業赤字となったとしている。
出典:リミックスポイント 2020年3月期第1四半期 決算補足資料
売上高:2億500万円
営業損失:3億2100万円
またリミックスポイントは、今年1月に設立した子会社スマートフィナンシャルを同社代表を務める原田勉氏に売却することを発表した。スマートフィナンシャルは今年1月に設立。第一種金融商品取引業の登録を目指し、セキュリティトークンの取扱いといったサービス展開を視野に入れていた。
今回の発表によれば、ビットポイントを通じて仮想通貨関連のサービスをワンストップで提供する方が最適だと判断したためだという。第一種金融商品取引業の登録申請については、今後ビットポイントで行う予定としている。
GMOコイン
(出典:GMOフィナンシャルグループ2019年12月期第2四半期決算短信)
営業収益:20億4000万円
営業利益:3億6400万円
仮想通貨のボラティリティが高水準で推移したことから取引高が増加。営業収益が前年同期比で26.5%増となった。また営業利益は前年同期は2億5800万の損失を計上していたが、こちらも黒字になっている。
DMMビットコイン
DMMビットコインの2019年3月期決算公告(7月23日付官報より)
純利益:7億6100万円
売上高:50億円
営業利益:9億8200万円
経常利益:9億6888万円
仮想通貨交換業者DMMビットコインの2019年3月期決算が、7月23日付官報に掲載された。18年3月期は赤字だったが、前期では黒字を達成した。昨年11月に公開された18年3月期決算では、売上高18億3300万円、営業利益は3億1900万円の赤字だった。DMMビットコインは18年1月から新システムによるサービスに移行。18年3月期の決算ではDMMビットコインとして本格的に貢献したのは3ヶ月程度だった。今回は「DMMビットコイン」としては初めての通期決算だ。
DMMビットコインは7月10日に暗号通貨リップル(XRP)の取り扱いを開始すると発表。また7月18日にはアプリダウンロード数が75万を超えたことを明らかにしている。