著者 DMM Bitcoin マーケットレポート
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・正念場 ~フォーク後のサポートラインを死守できるか~
XEM/JPY 週足 Bidチャート(DMM Bitcoinの取引ツールより作成)
上図は、XEM/JPYの週足チャート(期間:2019年初~現在)である。
XEMのこれまでの動きを振り返ると、大型アップデート「XYM(シンボル)ローンチ」のハードフォークに伴うスナップショット(3/12)日を境に、対照的な値動きとなっている。(「ネム(XEM)大型アップデートに伴うスナップショット完了のお知らせ」参照)
フォーク前においては、幾度となく、延期された上記イベントに向けて、①10円がレジスタンスライン(上図赤線)として意識されていたが、2020年8月にこれを上方にブレイクしたことを起点に、その後も②15円ライン(上図白線)、③30円ライン(上図水色線)といった節目のレジスタンスラインを突破しながら、順調に80円超まで上昇した。
一方で、フォーク後においては、イベント消化によりこれまでの上昇の反動から、③30円ライン(上図水色線)を下方ブレイクし、1週間で最大50円程度の下落幅となる不安定な展開となった。
このフォーク後に見せた“初押し”では、大きく値を下げたが、②の15円ライン(上図白線)がサポートラインとして機能し反発、③の30円ライン(上図水色線)を大きく上回る反発につながった。しかし、前週(5/17~5/23)には、再び②の15円ライン(上図白線)にまで下落した。
今回もフォーク後の“初押し”に見られた、②15円ライン(上図白線)がサポートラインとして機能する展開となるか、 “正念場”を迎えているといえる。
次に今後のシナリオを整理する。
(シナリオ1):前回の反発を踏襲
②15円ライン(上図白線)がサポートラインとして機能し、反発するシナリオである。
その場合、③30円ライン(上図水色線)への戻りを試す展開が期待できる。
まずは、②15円ライン(上図白線)と③30円ライン(上図水色線)のレンジにおける値固めを行いながら、再び③30円ライン(上図水色線)の上方ブレイクの準備期間となるであろう。
(シナリオ2):レンジ後退
②15円ライン(上図白線)がサポートラインとして機能できず、下方ブレイクするシナリオである。
その場合、②15円ライン(上図白線)がレジスタンスラインに変化し、一つ下のサポートラインとなる①10円ライン(上図赤線)まで後退する展開が想定できよう。また、②15円ライン(上図白線)より上の価格帯では、活況であった期間が中長期継続した反動も念頭に置くと、再度の上方ブレイクを達するには、相応なエネルギーを充足する必要があるだろう。充足すべき準備期間も中長期に及ぶ可能性も想定した方がよいだろう。
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