著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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100日移動平均線(=約49,000円)を意識

BCHJPY 日足チャート(DMM Bitcoinの取引ツールより作成)

BCHJPYは、3/25午前7時10分からわずか5分間で-14%の急落からのスタートとなった。その後も売り圧力が強い状態だったが、100日単純移動平均線やピボットポイントのS2(51,335円)が意識され終日50,000円近辺でもみ合う格好となった。

終わってみると前日の取引レンジ54,000円-56,700円から49,800円-52,000円にレンジを切り下げる状況となったが、100日単純移動平均線が強く意識されてか、今月1日の安値付近にあたる49,000円のサポートラインを割り込むこともなく51,000円近辺の値動きとなった(上図参照)。

24日、スエズ運河で発生した大型コンテナ船の座礁を皮切りに、原油供給の懸念から原油高が続いていたが、米長期金利の上昇を背景に一旦は一服。原油先物が反落する中で、ドル高の流れが生じ、BCHを含む暗号資産市場にも波及した格好のようだ。

スエズ運河問題は未だ解消されていない。パナマ船籍の座礁船(Ever Given:エバーギブン)に積まれたコンテナを所有する関係者は、「離礁は困難を極めている」とコメント(3月25日 Bloomberg)しており、作業が長引くことで原油を始めとする商品市場やエネルギー関連株に買いが集まる可能性がある。

仮にリスクオンの様相となった場合は、暗号資産市場も連れ上がり、100日移動平均線でのサポート(約49,000円)を確認したBCHJPYは、長期上昇相場継続も考えられる

一方で、25日の午後8時台に米FRBのパウエル議長が「インフレ期待を2%に抑制することに引き続きコミット」と発言(3月25日 ロイター)したことを受け、暗号資産市場は再び急落。BCHJPYは51,000円から48,000円まで下落したが、下髭となり、ローソク実体では49,000円付近で再び下げ止まりを見せた。

100日移動平均線が意識されていることを再認識されたものの、NY市場がリスクオフの流れとなるようであればBCHJPYは続落し、100日移動平均線の割り込みも想定され、その場合、49,000円のサポートラインをブレイクダウンすることになり、落ちるナイフに注意が必要だ

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。